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猛暑に胸をなで下ろす清涼飲料業界の綱渡り

週刊ダイヤモンド編集部
2008年8月11日
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 「なんとか上半期のロスを挽回できそうだ」

 「猛暑様々ですな」

 7月下旬に開催された、清涼飲料メーカーの経営陣が一堂に会する業界団体のパーティで聞こえるのは猛暑をありがたがる声ばかり。

 気象庁は、7月19日に全国で梅雨明けとなったことを発表。関東甲信越では昨年より13日も早く、その後も猛暑が続いているため、7月単月の出荷数量は軒並み対前年比で1~2割増えたと見られる。

 じつは、梅雨明けまで大手飲料メーカー各社は窮地に立たされていた。1~6月の総出荷数量が対前年比で99%とマイナスに転じたからだ(飲料総研調べ。以下同)。1~3月は対前年比で横ばいだったから、4~6月の減速は明らかだった。

 飲料業界は昨年、暖冬と残暑のおかげで史上最高の出荷数量を記録した。これを受けて今年、大手各社はキリンビバレッジの13%増を筆頭に強気の出荷計画を立てた。

 だが、いざフタを開けてみると、この上半期に大手12社で最も出荷数量を伸ばしたサントリーでさえ3%増。これ以外でプラスもしくは横ばいを維持できたのは、伊藤園、アサヒ飲料、ポッカコーポレーション、キリン、日本コカ・コーラだけで、残り6社はすべてマイナスという惨状だ。

 とりわけ、業界に衝撃を与えたのは、2ケタ成長を続けてきたミネラルウオーターが6月単月で前年実績割れと急ブレーキがかかったことだ。この結果、スーパーなどでは大手の2リットルペットボトル入り商品が1本90円以下で売られるなど、乱売合戦が再燃していた。

 猛暑で乱売は小康状態とはいえ、いつまでもこの暑さが続く保証はない。気象庁の季節予報によれば、今夏は平年より暑い見込みだが、どうなることか。神頼みならぬ「空頼み」の状況が続きそうだ。

(『週刊ダイヤモンド』編集部 小出康成)

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