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「引きこもり」するオトナたち

会社への“プチ復讐”で「ヘタレ」を克服せよ!
内科医がすすめる薬に依存しない脱引きこもり法

池上正樹 [ジャーナリスト]
【第90回】

 「精神薬の量を減らしたいけど、症状が悪化するのが怖くて、薬を止められない」などと悩む人たちの話をよく聞く。

 薬を飲んで、1日中寝ている。若いのに、ぼんやりしてしまう――茨城県牛久市にある「牛久東洋医学クリニック」の内海聡医師の元にも、そんな引きこもり状態にある人たちが、「薬の量を減らしたい」「漢方に切り替えたい」などと訴えて、全国から数多く訪れる。

 内海医師の専門は、内科医。一方で、心療内科や神経科の診療に力を入れ、漢方や鍼灸の併用、多剤処方の減量などに取り組んできた。

 とはいえ、一般的に行われている認知療法とは違うようだ。

薬を抜けば症状は良くなる!?

 内海医師はまず、精神薬に依存しないよう、本人たちが信じ込んでいる社会や国の「洗脳」を解いていくことから始める。それらの「洗脳」が原因で病気になっていることが多いからだという。

 その後の社会復帰については、支援団体やNPOなどを活用してもらう。精神科に頼らないで、社会的システムに乗っていくようにしたほうが、社会復帰していける人は確実に増えるというのが、内海医師の考え方である。

 「精神安定剤を飲めば、ある程度不安を麻痺させることはできる。しかし、薬に依存してしまうため、本質的な問題を先送りする形にしてしまい、永久に治らなくなるんです」

 むしろ、薬を抜いていけば、症状が良くなる人たちは多いと、内海医師は指摘する。

 「とくに、多剤療法の人たちは、それらを抜いていけば、少なくとも体調は元気になります。まず医学的にダメな状態を取り去って、とりあえず社会的に引きこもっている状況だけにしないと、次に進めない。精神科に通って薬を飲んでから悪くなっている人は、ほぼ医原病なんです」

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池上正樹 [ジャーナリスト]

通信社などの勤務を経て、フリーのジャーナリストに。主に「心」や「街」を追いかける。1997年から日本の「ひきこもり」界隈を取材。東日本大震災直後、被災地に入り、ひきこもる人たちがどう行動したのかを調査。著書は『ひきこもる女性たち』(ベスト新書)、『大人のひきこもり』(講談社現代新書)、『下流中年』(SB新書/共著)、『ダメダメな人生を変えたいM君と生活保護』(ポプラ新書)、『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』(青志社)など多数。TVやラジオにも多数出演。厚労省の全国KHJ家族会事業委員、東京都町田市「ひきこもり」ネットワーク専門部会委員なども務める。YAHOO!ニュース個人オーサー『僕の細道』

 


「引きこもり」するオトナたち

「会社に行けない」「働けない」――家に引きこもる大人たちが増加し続けている。彼らはなぜ「引きこもり」するようになってしまったのか。理由とそうさせた社会的背景、そして苦悩を追う。

「「引きこもり」するオトナたち」

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