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山崎元のマネー経済の歩き方

時間と自由とお金の交換

山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]
【第207回】 2011年12月19日
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 時間、自由、お金。いずれも大切なものだ。読者はどの順番で挙げたいと思われるだろうか。お金が一番、という人は少ないかもしれないが、これら三者は、お金を介して緩やかに交換可能だ。

 筆者がいちばん大切だと思うのは時間だが、かなりの程度、時間はお金で買える。

 電車プラス徒歩では時間がかかる道のりにタクシーを使うと、費用はかかるが、それを上回る効果があるならそれがいい。ビジネスの場合は特にそうだろう。不況時のコスト削減で交通費がヤリ玉に挙がることが多いのは、交通費が本来の目的に使われていなかったからかもしれない。ちなみに、交際費、広告費(コスト削減の「3K」!)にも同様のことがいえる。効果のあるものなら、不況のときこそ使うべきではないか。

 時間価値を痛感するのは通勤時間だ。通勤時間が30分延びると、時給5000円(ざっと年収1000万円くらい)、月20日勤務で計算すると、毎月10万円損をしている勘定だ。家賃が少々高くても職住接近が得な場合が多いと思う。

 もっと長い時間がテーマでもいい。欧米人には、経済的な基盤を築いて早く引退したいと考える価値観の持ち主が多いように思うが、欧米人でなくても、積み立て投資を実践する日本の若い投資家の中には、十分な資産をつくって早く引退したいと考えている人がいる。

 確かに、十分な資産やそれだけで暮らせるくらいの(安心な!)年金が確保できれば、高齢になってから働かなくても暮らしていけるので、自由時間を多く持てる。

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山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]

58年北海道生まれ。81年東京大学経済学部卒。三菱商事、野村投信、住友信託銀行、メリルリンチ証券、山一證券、UFJ総研など12社を経て、現在、楽天証券経済研究所客員研究員、マイベンチマーク代表取締役。


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