新しい加熱式たばこが登場した。JTの「Ploom TECH」がそれで、紙巻たばこと違い、煙も出ないし、においもしないのである。これによって喫煙者の立場も変わってくるであろう画期的な1本である。

紙巻たばこを嗜むときに発する煙とにおい

 愛煙家にとっては、とても頭の痛い話だが、紙巻たばこがレストランやバーなどといった社交の場から遠ざけられつつある。原因は、紙巻たばこを嗜むときに発する煙と、それに伴うにおいである。

 とくに、そのにおいさえ緩和されれば、紙巻たばこは、いまでも大人の嗜好品の王様であっただろう。しかし、紙巻たばこが煙とにおいを発する限り、それは過去の話となってしまうのである。

 かつて、たばこといえば映画やテレビドラマなどで、重要なアイテムとして登場していた。ダンディに、もしくはワイルドに決めて、バーやレストランでたばこを燻らす。そんなシーンに憧れて、また、そんなシーンにいる自分を想像した人も数多くいると思われる。

 それがいまは、オフィスやレストラン、空港といった公共のスペースのほとんどで、喫煙所という箱に押し込められるようになっている。たばこを吸いはじめた頃とは、状況がまったく違ってきているのだ。

 その状況を少しでも変えたいと、いまJTが取り組んでいるのが、加熱式たばこである。コンセプトは「たばこの未来を、たばこで変える」。

 喫煙者とたばこを吸わない人が、もっと快適に共存できる社会になるように、という願いが込められた商品でもある。

 それは排ガス問題に取り組んだクルマが、電気自動車へと移行しはじめたのと同じようなことかもしれない。クルマをつくった責任をクルマで解決するように、たばこの責任はたばこで果たす、ということだ。