生保・損保・代理店の正念場#7Photo:PIXTA

金利上昇に円安、インフレ……。運用環境の激変で「変額保険」と「外貨建て保険」が人気を集めている。だが、ほかの保険商品と一線を画す、その仕組みとリスクを知らなければ痛い目に遭う。特集『生保・損保・代理店の正念場』(全31回)の#7では、保険のプロ29人が厳選した、最新の変額保険と外貨建て保険のランキングを一挙紹介。さらに変額保険の人気商品のスペック比較表も掲載する。(ダイヤモンド編集部 宮原啓彰)

運用環境の好転で人気上昇!
ベスト商品ランキングも激変

「変額保険」の仕組みを一言でいうと、保険料を株式や債券などで運用し、その実績に応じて保険金や解約返戻金の額が変動する保険商品だ。

 目下の金利上昇に加え、「インフレ対策になる」とされていることから人気を集めている。

 他の投資商品と異なるのは、あくまで保険であるため、運用成果とは無関係に死亡保障が付いてくる点。資産形成と保障を両立できる一石二鳥の商品といえるが、飛び付く前に冷静な視点を持っておくべきだ。保険のプロの多くが「変額保険そのものをお薦めしない」と冷や水を浴びせる理由は、保障と資産運用は個別に考えるべきで、長期の資産形成が目的ならば、税制優遇やコストの面でまずはiDeCoやつみたてNISAを第1選択肢として検討した方がよいからだ。

 その前提に立って変額保険を選ぶならば、どの商品を選ぶべきか?次ページには、保険のプロ29人が厳選した変額保険と、外貨建て保険のベスト&ワースト商品ランキングを一挙掲載。さらに変額保険の人気3商品のスペックと保険料の比較図も用意したので、ぜひ商品選びの参考にしてほしい。