年収1000万円超の人の増税は
すでに始まっている!

 最後に額面年収1500万円と1300万円といった高収入の人の手取り推移も見ておきたい。下のグラフを見るとわかる通り、手取りは右肩下がりに減っている。

 先の額面年収700万円の手取り減少は2003年くらいから微減に留まっているのに、高年収のケースでは毎年数万円単位で下がり続けている。

 これは「給与所得控除」という給与の非課税枠の縮小(頭打ち)によるもの。つまり、年収1000万円超の人は2013年から増税が始まっているのである。

深田晶恵さんの新刊『サラリーマンのための「手取り」が増えるワザ65~給料、年金、退職金、副業、パート収入、病気、出産で使える!』が小社より好評発売中です。「手取り」を増やすための実践的な方法を解説、「サラリーマンの手取り年収早見表」「年金の手取り早見表」「個人型DC iDeCoの節税額早見表」付き!

 年収1220万円超の人は、今年から配偶者控除を受けることができなくなるため、専業主婦またはパートで働く妻がいる人は増税となる。

 そして、先月発表された「2018年税制改正大綱」では、年収850万円超で給与所得控除を頭打ちにするという改正案が盛り込まれた(可決されると実施は2020年)。

 政府によると年収850万円超の人は会社員と公務員の4%とのことなので、対象となるのは一握りの人ではあるが、遠くない将来、再び、「給与所得控除の縮小」の改正が実施されると、次は中間層の年収の人も増税になることが予想される。

 高年収の人の増税を他人事と思わず、制度改正に関心を持とう。そして、今年こそ早見表を活用して自身の手取り額を知り、今年の貯蓄と支出計画を立てることを実行に移したい。

(株式会社生活設計塾クルー ファイナンシャルプランナー 深田晶恵)