最も熱い中国新車市場で日本メーカーはどう奮戦しているか?中国で売上げ好調なエクストレイル Photo:NISSAN

日系メーカーの首位は日産
ホンダは10ヵ月連続の2桁増

 世界最大の新車市場、中国は2017年1~10月に約1900万台を販売し、前年同期比で3%以上の成長を示している。日系メーカーが発表した17年11月の中国新車販売速報値を紹介しよう。

 日産は、商用車、輸入車、現地合弁の東風日産(一部車種)を含めて16万5384台を販売。前年同月比は21.8%増と伸び、日系メーカーの首位に立った。そのうち、東風日産は13万6656台で、同21%増。日産の中国市場における販売の主力は、小型セダンのシルフィ。同車の排気量は1.6リットル以下で、小型車減税に適合する。SUVは、エクストレイルとキャシュカイが人気だ。

 日産は16年に中国で過去最高の135万4600台を販売した。17年1~11月は、前年同期比12%増の133万5417台。日産は、中国の17年の新車販売目標を、140万台から150万台へ上方修正している。

 日産に続くのが、14万972台を販売したホンダ。前年同月比は11.3%プラスで、10ヵ月連続で2桁増を達成した。ホンダの中国合弁は、東風ホンダと広汽ホンダの2社。11月実績は、東風ホンダが6万9463台(同13.9%増)、広汽ホンダは7万1509台(同8.8%増)と前年実績を上回った。広汽ホンダは、中国専用セダンのクライダーが1万28台で、同12.7%増。小型セダンのシティは7613台を販売し、同24.9%増だった。東風ホンダは、CR―Vが2万2790台(同39%増)、シビックが1万6069台(同36.6%増)と伸びた。