東京マラソン人気で急増した、ご当地マラソンの「逆経済効果」「東京マラソン」人気により、日本各地で「ご当地マラソン」イベントが急増している。これは地域にとって、必ずしも好ましいことばかりではない。写真は東京マラソンの様子

今年も12.1倍
高倍率の東京マラソン

 去年の11月、NHKの『クローズアップ現代+』で、『マラソン大会ウォーズ~激化する市民ランナー獲得競争~』という番組が放送された。要は、市民マラソンやランニングのイベントが全国で増えていて、主催者は生き残りに必死だよという内容だ。

 番組が放送された週末(11月11日、12日)は、マラソン大会のピークらしく、20以上の大会が開催されるとのことだった。みんな、そんなに走るのが大好きだったのか。持久走が大嫌いだった身としては驚きである。

 ……ていうか、割とみんな嫌いだったよね、高校のときとか。「なんでこんな寒いなか走るんだよー」とか言ってたよね?

 市民マラソンが改めて注目を集めるきっかけになったのが、2007年から始まった「東京マラソン」だとされている。エントリーも増加の一途を辿り、一般参加の部では、初回こそ定員に対して約3倍だったのが、5倍、7.5倍と上昇を続け、第7回には10倍を突破。昨年は12.2倍に。

 今年は微減だが、それでもマラソン3万5500人の定員のうち、抽選対象となる2万6370人の枠に応募が31万9777人と、12.1倍。今年2月も高倍率を勝ち抜いたランナーが都心を駆け抜けることになる。