「例外の音」を学び、フォニックスを補強する

他方で、フォニックスの練習は、いろいろとコンテンツを変えながらも継続するべきです。あくまでも語学学習は「音のインプット/アウトプット」がメインなのです。
フォニックスに習熟してきたネイティブの子たちは、必ずサイトワーズ(Sight Words)と呼ばれる単語を学びます。これは要するに、フォニックスの規則から外れた「例外的な発音をする単語」のグループだと考えてください。

日常会話や文章では頻出する基本単語なのですが、発音の規則に当てはまらないものも多く含まれています。視覚(sight)で音を丸暗記するしかない単語という意味で、サイトワーズと呼ばれます。
フォニックスをマスターしたうえで、サイトワーズの読み方を学習すれば、子ども向けのコンテンツに登場する英単語は、ほとんどカバーできます。小学校入学前にここまでできてしまうと、これ以降、子どもが「自分で学ぶ」のがとても楽になります。

サイトワーズは遊んで学ぼう

明確な決まりがあるわけではないのですが、英語圏ではDolch WordsFry Wordsの2つのサイトワーズが有名です。

ネイティブの子たちであれば、幼稚園年長~小学校低学年くらいでDolch Wordsをマスターするのが一つの目安になっています。Dolch Wordsは、95単語の名詞と5段階レベル(Pre-primer / Primer / First / Second / Third)の220単語から構成されています。
基本的にこれらは丸暗記するしかありませんが、次のようなゲームを使って楽しみながら覚えるのもおすすめです。

▼Pop for Sight Words Game(Learning Resources)
ボックスから引いたカードの単語を読めたらカードをゲット。最後は手持ちカードがいちばん多い人の勝ちです。サイトワーズの発音を覚えるのに最適で、J PREPでも大人気のゲームです。