「引きこもり」経験のあるプロたちと実践した「心のスタイリング」で、憧れのアパレル会社に採用された女性がいる。心の殻を破り華やかな世界へ入るまでに、どんな心境の変化があったのか(写真はイメージです)

引きこもり生活の女子が就職に成功
人生を変えたプロジェクトとは?

「引きこもり」経験のあるプロたちと一緒に実践した「心のスタイリング」で、憧れだったアパレル会社に採用され、勤務し始めた女性がいる。

 社会に生きづらさを感じ、引きこもり生活を送ってきた小林真奈美さん(28)だ。

「就職できたから、こうやってインタビューにも答えられるようになったんです。自分が何者なのかという身元を言えるようになったのは、とても大きいですね」

 そう喜ぶ小林さんは、同じような当事者経験のあるプロのスタイリストが長年温めてきた「ひきこもり心のスタイリング」を改めて「印象力アップ講座」として一緒に作り上げた。小林さん自らが講座を受講したことがきっかけで、外見のイメージが変わり、潜在的に抱いていたファッションに関わる仕事への思いを強くしたという。

 小林さんは高校時代、不登校を経験した。社会に出てからも、ずっと生きづらさを感じていた。しかし、両親から「絶対にニートは許さない」というプレッシャーを受け続け、我慢して働き続けた。それも限界が来て、仕事を辞めた後、3年ほど空白期間が続いた。
 
 家の中にいると、どんどん動けなくなるような気がした。どうしたらいいのかわからず、当事者会などに参加するようになった。できる限り家に閉じこもらないよう、動き続けた。つながりを求めて、SNSの「ミクシィ」なども活用した。

 25歳のとき「発達障害」と診断された。

「まさか自分が発達障害だったなんて、思ってもみなかったんです」

 2016年9月ころ、『ひきこもりフューチャーセッション「庵 -IORI-」』の場で「ファッション」をテーマに対話したいと思った。