このアマゾンプライム、登場当初は「お急ぎ便」「お届日時指定便」がいつでも使い放題というサービスがメインだったのだが、日本の場合、お急ぎ便にしなくてもアマゾンの荷物は早く届くので、当時はあまり加入する意味がなかった。

 ところが現在は、むしろコンテンツ利用が無料という内容で、多くの会員がアマゾンプライムを選ぶようになってきている。具体的には「プライムリーディング」(Prime Reading)のサービスで、キンドルアンリミテッド(Kindle Unlimited)のタイトルの中から、新作を含む様々な電子書籍が無料で読み放題。つまり、本を買わなくてもよい生活が送れるようになる。

 さらに100万曲以上の楽曲も聴き放題。音楽CDや有料ダウンロードなしでも1日中音楽を楽しむことができる。

「エコー」「プライム」は
サザエさんファンに刺さるのか?

 そして近未来にアマゾンプライムの最大のキラーコンテンツになると予想されているのが、プライムビデオ(Prime Video)である。いわゆる有料動画配信サービスの1つなのだが、とにかく番組が充実している。

 類似サービスには、WOWOWやスカパーのように旧来からある多チャンネルサービス、Netflix、Huluといったテレビ局の資本が入った動画配信サービス、AbemaTVのような新しいタイプの動画配信サービスがあり、それらと競合関係にある。

 この分野は、最終的に加入者数で抜きん出た者が次世代テレビの覇権を握ると言われている。その意味では、フジテレビが後押しするNetflixよりも勢いがいいアマゾンプライムビデオが、フジテレビの有力コンテンツである『サザエさん』のCM枠で宣伝されるようになるとすれば、それはフジテレビにとってなかなか皮肉な展開である。

 さて、アマゾンエコーとアマゾンプライム、どこまで売れることになるのか。4月から新スポンサーの提供になる『サザエさん』が、今から楽しみである。

(百年コンサルティング代表 鈴木貴博)