インフルエンザが猛威を振るっている。厚生労働省の2月9日の発表によれば、1月29日~2月4日に全国約5000ヵ所の定点医療機関から報告されたインフルエンザ患者数が、3週連続で最多を更新した。2017年9月(第36週)以降のインフルエンザによる累積推定受診者数は、実に1000万人をはるかに超えている。

しかし、この過去最大級のインフル流行下においても、どうすればインフルエンザを予防できるのか、現実的な具体策がなかなか出てこない。そこで、医学的根拠に基づく風邪対策をまとめた『一流の人はなぜ風邪をひかないのか? MBA医師が教える本当に正しい予防と対策33』の著者が、今すぐ実践できる対策をいっきにまとめて紹介する。絶対に風邪・インフルを避けたい方は、今すぐ実行し、役立てていただきたい。(構成:今野良介)

風邪・インフルの罹患リスクを
激減させる行動習慣はこれだ!

まず、結論から言います。今、絶対に風邪をひけない、インフルエンザに感染したくないという人は、この記事を読んだ直後から、次の方法を実践してください。

【風邪・インフルエンザのリスクを激減させる行動習慣】
□ ガムや飲み物で常に「のど」を湿らせておく
□ できるだけ「鼻」で呼吸する
□ 「1日11回以上」手を洗う
□ 手洗い後は「ペーパータオル」で完全に乾かす
□ 乾いた手を「アルコール消毒」して、完全に乾かす
□ ワイヤー型マスクを鼻まで覆い皮膚にフィットさせ、人混みを通るたびに新しいマスクに交換する
□ 1日3回以上「うがい」をする
□ 自分の「平均睡眠時間以上」寝る
□ 無意識に「顔を触るクセ」をチェックして、やめる
□ 本やペンなどの物品を「他人と貸し借り」しない
□ 飛行機や新幹線は「一番後ろの席」を選ぶ
□ 手洗い前に「鼻くそ」をほじらない

2月21日(水)発売の拙著『一流の人はなぜ風邪をひかないのか?』は、「風邪をひかないための予防策」と「できる限り早く風邪を治す方法」について、現代医学で解明されている最大限の医学的知見や科学的知識を、日常的に実践できるレベルの具体策に落とし込んで紹介した、初めての「一般向け風邪対策本」です。

「顔を触る人」はインフルエンザにかかりやすい現役医療従事者が教える具体策をまとめます。

現役の内科医、救急救命医、薬剤師などの知見と、医療統計データ、150近くの最新の研究論文や文献を総動員して、多くの医者や専門家が同意する内容を中心に紹介します。また、一定のエビデンスはあるものの発展途上で、医者によって見解が分かれる内容も併用していますが、一般の方々の毎日の生活に即して、現実的な具体策をまとめています。

本記事では、インフルエンザが過去最大級に蔓延している今、本書の内容を「先出し」する形で、絶対に風邪・インフルを避けたい抜き差しならない事情がある方に向けた速攻策を中心に紹介しています。「なぜ、この方法が効果的なのか?」という理由や医学的根拠が気になる方は、本書でご確認ください。

さて、次に、風邪ウイルスが集まりやすい場所をまとめます。