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父と娘の就活日誌

企業のホームページには
いいことしか書いていないみたい

――採用情報を吟味する

楠木 新
【第6回】 2007年11月27日
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「えっ!こんなものまで入ってるの?」

裕美宛に送付されてきた就職資料の中に、色鉛筆やメモ帳などが入っていた。

「それは、企業のホームページの『採用情報』に呼び込むためのものだよ」

「リクルートの項目(採用情報)が、ホームページに載ってるの?」

「そうだよ。何社かの『採用情報』を見たけど、すごく充実しているねぇ。私が採用の責任者だった15年前は、紙媒体だけで、多くの会社が一緒に掲載されていて、内容も一律だった。今は登場する社員の何年間かのキャリアを示したり、働く1日をうまく紹介している。裕美は、『採用情報』はよく見るの?」

「興味ある会社を適当に見ているよ。どれも凝っているから、流しながら見るだけでも、気がつくと1時間くらい経っちゃう。業種でも違っていて、金融は真面目だけど、ゲーム会社は見ているだけで面白いよ。」

「実際の就活に役立ちそうか?」

「うーん、あれだけではよくわからない。この前、大学でのブースを使った会社説明会を覗いてみたけど、かなり違うよね。」

「どう違うの?」

「やっぱり直接、顔を合わせて話を聞くのとは違うよ。ホームページの『採用情報』は、いいことしか書いていないように思えるしね。参考程度かな。」

「やはり実際に人に会うことが大事なんだな。」

「今、うちの大学では11月から20回程度、各業界の先輩を招いて『業界セミナー』を始めているよ。そこで色々話を聞いて見たいと思っている。その他にも、これから企業の会社説明会にも参加するつもりだよ。」

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楠木 新

金融機関に勤務するかたわら、「働く意味」をテーマに執筆、講演などに取り組む。12万部を超えるベストセラーになった『人事部は見ている。』(日経プレミアシリーズ)、『就職に勝つ!わが子を失敗させない「会社選び」』(ダイヤモンド社)など著書多数。近著に『人事のプロが教える 働かないオジサンになる人、ならない人』(東洋経済新報社)がある。


父と娘の就活日誌

働く価値観が多様化する中、超売り手市場の環境下で、大学生はどのように企業選択をしていくのか。就職活動に臨む大学3年生の娘と父とのリアルな対話を通して、実状に迫る。

「父と娘の就活日誌」

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