ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
職あれば食あり

優勝してもCDが売れない、客が入らない状況に苦悩
ハーモニカ世界チャンピオンが掴んだ「プロ意識」とは

まがぬまみえ
【第28回】 2012年2月9日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 ハーモニカの世界チャンピオンである大竹英二さん(42歳)が仲間とバンドを組み、ミュージシャンを目指したのは中学生の頃だった。最初はドラムを叩き、次にギターを弾き、さらにはベースもおぼえた。

 「要するに、『もっと目立ちたい!』ということで、だんだんと前へ出てきちゃった訳なんです」

 むろん、一番目立つのはボーカルだ。

 「だから、一時はボーカルもやっていたんです。だけど、歌が下手で(笑)。何かないかなと探していたら、ハーモニカがありました」

 初期のローリング・ストーンズもビートルズも、ハーモニカを吹いていた。日本では、60年代、70年代のフォークシンガーにとって、ギターを弾き、ハーモニカを吹くことは一つの決まったスタイルでもあった。

 「これだ!」とひらめいたものの、この時はまさか、それが生涯をかけた仕事になろうとは夢にも思っていなかった。

金髪ロングヘアに鋲ジャンだった30年前
今では黒髪、パーカーでステージへ

 「バンドを組んでいた頃は、黒いスリムのパンツに白いブーツが流行っていたんです。ヒールもこーんな高いやつで」

 と、大竹さんが10代の頃を振り返って話す。

 「ひょっとして、髪の毛も立っていました?」

 「もちろん、ビンビンのロングヘア、それも金髪で。両手の指はぜーんぶ指輪、腕輪もジャラジャラ。自分に刺さりそうな、鋲の付いた革ジャンも着ていました」

 それから約30年。現在の大竹さんはと言えば、髪は黒くて短く、どちらかと言えばおとなしめ。羽織っているのは「奥さんと兼用」というカジュアルなパーカーである。

 「ところで、そのピンクのは?」

 腰に付けている万歩計が気になって訊ねると、大竹さんは笑ってこう言った。

 「これ? これは奥さんのおさがりです(笑)」

 男性にしては、小柄な方である。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事


職あれば食あり

人は食べるために働くのか、それとも、働くから食べなければならなくなるのか。そんな素朴な疑問を解き明かすべく、さまざまな職業に従事する人々のランチと人生を追いかける。「職」と「食」の切っても切れない関係を解きほぐす、お仕事紹介ルポ。

「職あれば食あり」

⇒バックナンバー一覧