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職あれば食あり

内向的な人ほど、実は一流の営業マンになれる

まがぬまみえ
【第63回】 2015年4月16日
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 シボレーを売ってギネスが認める「世界ナンバーワンのセールスマン」となり(しかも12年間連続で)、のちにアメリカで最も人気のあるコンサルタントとなった人物がいる。ジョー・ジラードだ。

 貧しいイタリア移民の家に生まれ、8歳の時から靴磨きや新聞配達、皿洗いなどの職業を転々としていた彼は、著書『私に売れないモノはない!』(フォレスト出版)で、こう書いている。

 「トップセールスマンは一流の役者だ。役を演じ、観客である顧客に自分がその役柄そのものの人物だと信じ込ませる。派手に着飾る客が多いなら、あなたもそれと同じような身なりをすべきだ」と。 

背中に商品のキャッチコピーを
背負った営業マン

愛媛県の老舗菓子メーカー別子飴本舗の新製品「ポリポーリ」

 ある中小メーカーが集まる展示会で、ひときわいい声で商品を売り込む営業マンに出会った。まるで噺家のように流暢なそのしゃべり。彼が後ろを振り向いた瞬間、「なんだあれは?」と目を奪われた。

<人生コリゴーリ、お菓子はポリポーリ>

 その背に、売り込むお菓子のキャッチコピーが張られていたのである。

 営業マンの名前は、秦昇一さん(57歳)という。愛媛県新居浜市にある1868年(明治元年)創業の老舗の菓子メーカー、別子飴本舗に勤務している。看板商品はその名の通り「別子飴」。つい「べっこあめ」と読んでしまいそうだが、「べっしあめ」が正しい読み方だ。

 別子と言えば「別子銅山」を思い出す。住友家が巨大財閥となる礎を築くことができたのは、この銅山から得た富のおかげだと言われている。

別子飴

 銅はかつてキッチン用具にも使われた。プロの料理人のなかには今なお銅鍋にこだわる人もいる。なかでも飴作りには銅釜が欠かせない。「ならば飴にその冠を戴けば地元のPRにもなり、観光誘致にもつながるだろう」と初代社長がひらめいたことから、「別子飴」の名が付いた。1973年に銅山が閉鎖してからも、飴は健在である。

 そんな老舗が売り出し中の新商品が「ポリポーリ」だ。見た目は「芋けんぴ」のよう。失礼して、ひとくち味見をさせていただくことにした。

 思ったほどかたくもなく、甘くもなかった。食感はむしろ、サクッとした感じ。味は「しお味」と「チーズ味」、それに「チョコ&きなこ味」「鯛味」もある。全体的に菓子というよりはおつまみ、ビールが欲しくなる味である。

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人は食べるために働くのか、それとも、働くから食べなければならなくなるのか。そんな素朴な疑問を解き明かすべく、さまざまな職業に従事する人々のランチと人生を追いかける。「職」と「食」の切っても切れない関係を解きほぐす、お仕事紹介ルポ。

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