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デジタルコミュニケーションは
近い将来、飲みュニケーションに近づくか

「20代の飲酒離れに下げ止まり」は加速するネット社会への反動?

藤田康人 [インテグレート代表取締役CEO]
【第7回】 2012年2月20日
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ネット世代だって
リアルな飲み仲間が欲しい

 「今の若者は昔の若者に比べて酒を飲まなくなった」とよく言われます。

 飲酒する、しないの良し悪しはさておき、2012年2月8日付の日経MJに「飲酒、20代も積極的」という興味深い記事が掲載されていました。

 同記事では、日経産業地域研究所が11年12月に実施した調査の「若者の飲酒の減少に下げ止まり傾向が見えてきた」という結果がクローズアップされています。

 その理由として、マッコリなど新しいカテゴリのお酒や、低アルコール商品がたくさん登場したこと、安い値段で飲めるワインバーが増えてきたことなどが、業界関係者のコメントとして取り上げられています。

 いくつかの調査結果のなかでいちばん私の目を引いたのは、20代男性の「今後、外での飲酒の機会を増やしたい」という答えが多いこと、その理由は「一緒に飲む人との仲を深めたい」というのが最多であったことです。

 「外飲み」は職場や友人とコミュニケーションを取る場であり、「コミュニケーション」とは、ただ単に「人と一緒に騒いで盛り上がる」という表層的なものではなく、「本音や親密さを求めるもの」である、と記事は伝えています。

 インターネットの普及により、バーチャルな空間でゲームやソーシャルメディア(SNS)などに多くの時間を費やしてきた若者たちが、現実の人間関係を重視しているというのは非常に興味深い傾向です。

 最近われわれが行った20代男性に対するグループインタビューでも、ネットはあくまでも「現実の生活を充実させるためのツール」であり、重視するのは「人と人との直接の濃いつながり」であるという傾向が見られました。

 現在の大学生は大半が平成生まれの“デジタルネイティブ世代”です。彼らの生活にはすでにインターネットが存在し、ゲームやメールなどデジタル世界の利便性を子どものころから享受してきました。幼いころから、時間、空間を越えて簡単にネットを介して多くの人とつながることを当然のように楽しんできたのです。

 インターネットが一般に普及する前は、何かしらの情報を得ようと思えば、マスメディアを通じての情報を得るか、図書館などに出向いて本を読み自分で調べる、もしくはそれに詳しそうな人に直接会ってヒアリングをするのが一般的でした。

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藤田康人 [インテグレート代表取締役CEO]

慶應義塾大学を卒業後、味の素株式会社を経て、92年、フィンランド人の社長と二人でザイロフィン ファーイースト社(現ダニスコジャパン)を設立。素材メーカーの立場から キシリトール・ブームを仕掛け、キシリトール製品市場はゼロから2000億円規模へと成長。07年、株式会社インテグレートを設立し、代表取締役CEOに就任。著書に『どう伝わったら、買いたくなるか』『99.9%成功するしかけ』 『漂流する広告・メディア』講演活動も行っている。integrateGroupウェブサイト:http://www.itgr.co.jp/

 


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