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若者の起業ブームで変わりゆく中国の都市と農村
背景に拡大し続けるオンラインショッピング

山谷剛史 [フリーランスライター]
2012年3月1日
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就職難で大学生に起業を奨励
やはり多いのはオンラインショップ

 今のご時世、日本の大学生が就職するのは以前より大変だが、中国の大学生の就職事情はさらによろしくない。中国政府は近年増え続ける大学と、その卒業生対策としてか、大学生に起業を奨励するスタンスをとっていたが、最近では起業をアピールする報道が以前よりもよりいっそう多くなってきたように感じる。

 以前は「大学生はネットでオンラインショップを開店しよう」という報道が各地で見られたが、最近の報道は「農村にUターン、Iターンして起業しよう」「女性も起業する時代」「地方政府が専門プログラムと学生向けローンで起業をサポート」といった具合にバリエーションが増えている。

 様々なアンケートで、就職難に直面する大学生の半数以上が「起業してみたい」と回答しており、起業を試みた大学生も多い。しかし蓋を開けてみれば、起業が成功したのは僅か数%という結果も出ている。成功率が数%しかないことも中国のメディアでは報道されていて、「どうすれば起業成功率が上がるのか」という考察がしばしばされている。大学生に対し「起業で失敗する人が多いのは、模倣ばかりして楽して点を取ろうとする中国の教育環境で育ってきたからだ」という分析は少なくない。

2006年~2015年のオンラインショッピング市場規模と予測。単位は億元  出典:iResearch
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 「職人肌の日本人」に対して「商売人の中国人」と評されるように、大学生の起業は今も店舗、それもオンラインショッピングサイトを構えることが最も多いように思う。とくに安い費用で利用できる淘宝網(タオバオ)は人気だ。筆者の周辺を見ても淘宝網で茶葉を扱う店を開店し、一国一城の主となった知り合いの中国人もいるので、筆者の見聞があることから淘宝網で起業する人々を紹介したいと思う。

 お茶屋を開業した知り合いの男性は、卒業後、単身内陸の都市から上京して北京で家を借り、オンラインショップをはじめた。彼は大学卒業後、地元で茶葉を扱う企業で働いていたが、まもなく退職。仕事を通じて北京に茶葉を扱う中国最大の市場があることを知ると、その市場のすぐ近くの家を住宅兼オフィスとして借り、淘宝網を通じて茶葉を販売し始めた。

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山谷剛史 [フリーランスライター]

日本人の立場から中国のIT事情を紹介する。執筆の他、講演も行う。著書に「新しい中国人 ネットで団結する若者たち」(ソフトバンク新書)


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