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「引きこもり」するオトナたち

スピーチが苦手なのは性格が原因じゃない!?
薬でも治療できる「社会不安障害」との付き合い方

池上正樹 [ジャーナリスト]
【第99回】

 人前に出ると緊張する、赤面恐怖、視線恐怖といった症状が見られる「社会不安障害」。中には、自分に特有の症状だと思い込んで、誰にも相談できないまま「うつ病」になったり、アルコールや薬物に依存したり、自殺を考えたりする人もいるという。

 しかし、実は、自分自身の性格やストレス、気持ちの持ちようなどからくる問題だけではなく、脳の働きの異常も関与しているようなケースもあることが、最近わかってきている。

 杏林大学保健学部の田島治教授(精神保健学)によると、次のような場面で、不安や恐れを感じ、苦痛であったり、長期に日常生活を妨げたりしている場合、それは本人の性格の問題ではなく、「社交不安障害」(社会不安障害=SAD)という病気かもしれない、と指摘するのだ。

こんなとき、不安になる人は要注意
社会不安障害チェックリスト

1. 会議などで意見を言ったり報告したりする
2. 人前で電話をかける
3. グループ活動に参加する
4. 他人の見ている場所で食べたり、飲んだりする
5. 権威ある人や、よく知らない人と話しをする
6. 人前で仕事をしたり、字を書いたりする
7. 観衆の前で話す
8. 他の人たちがいる部屋に入る
9. 人と目を合わせる
10. 来客を迎える
11. 自分を紹介される

 このSADは、他人から見られることによって、考えがまとまらなくなる、発汗、手に汗をかく、筋肉がこわばる、心拍数が上がる、ふるえる、といった症状であらわれる。

 こうした場合、一般的には、耐え忍ぶことによって、「性格の問題」「単なる内気」と捉えることが多いようだ。一方で、アルコールなどへの依存や「うつ病」、「引きこもり」状態になるケースもあるという。

 さらに、性格改造などの本を読む、話し方教室に通う、自己暗示療法、カウンセリングを受けるといった行動を起こす人や、医療機関を受診する人も増えてきている。

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池上正樹 [ジャーナリスト]

通信社などの勤務を経て、フリーのジャーナリストに。主に「心」や「街」を追いかける。1997年から日本の「ひきこもり」界隈を取材。東日本大震災直後、被災地に入り、ひきこもる人たちがどう行動したのかを調査。著書は『ひきこもる女性たち』(ベスト新書)、『大人のひきこもり』(講談社現代新書)、『下流中年』(SB新書/共著)、『ダメダメな人生を変えたいM君と生活保護』(ポプラ新書)、『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』(青志社)など多数。TVやラジオにも多数出演。厚労省の全国KHJ家族会事業委員、東京都町田市「ひきこもり」ネットワーク専門部会委員なども務める。YAHOO!ニュース個人オーサー『僕の細道』

 


「引きこもり」するオトナたち

「会社に行けない」「働けない」――家に引きこもる大人たちが増加し続けている。彼らはなぜ「引きこもり」するようになってしまったのか。理由とそうさせた社会的背景、そして苦悩を追う。

「「引きこもり」するオトナたち」

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