
酒豪の中年男性の肌はみんなガッサガサである。なぜなら、お酒の分解が追いつかず、肌にアセトアルデヒドがとどまってしまうからだ。お酒は美容の天敵だが、飲酒をコントロールすれば若々しい肌を取り戻せるという。その簡単な方法とは?※本稿は、葉石かおり著、浅部伸一監修『なぜ酔っ払うと酒がうまいのか』(日経BP)の一部を抜粋・編集したものです。
お肌にとってデメリット!
寝酒が招く悪影響
このところ肌の調子がすこぶるいい。
以前と比べて、しっとり感とツヤが全く違う。最も違うのは、吹き出物ができなくなったことだ。コロナ禍のマスク生活の影響かと思っていたが、一時は皮膚科回りをするほど肌荒れに悩んでいた。
だが今は吹き出物とは無縁。いったい何がよかったのだろう?思い当たるとしたら、家で酒を飲むことを基本的にやめて、飲酒量を減らしたことしか考えられない。
これまで酒と肌の関係なんて考えたことがなかったが、やはり飲酒量を減らすと肌の状態が良くなるのではないだろうか。周囲にいる酒豪の男性方の肌を見ると、荒れ気味の人がかなり多い。ひどい人になると、粉ふき芋かと思うほどガッサガサなのだ。
気のせいかもしれないが、酒豪かつ愛煙家の男性ほど、シミ、しわが多く、肌の状態が良くないような……。
世の酒好きな男性のためにも、専門家に事実を確認せねばならない。美容皮膚科専門医として、美に関するアンテナの高い女性から絶大な支持を受けている、銀座ケイスキンクリニック院長の慶田朋子氏に、肌と酒の関係について伺った。