デキる新人とダメな新人、入社直後から開く「3つの格差」マリーナベイサンズ前にて、新社会人に必要なことについて思いを馳せる筆者

新社会人が本当に頑張るべきこと
評価される「3つのポイント」

 桜が各地で咲き誇っている。美しい桜の花を見るにつけて、4月からの新生活への期待が膨らみ、頑張ろうという気持ちが湧いてくることだろう。特に環境がすべて一新される新社会人ならなおさらだ。

 家族、親戚、友人、先輩、後輩の皆から応援の言葉を受け、多くの新社会人は素直な気持ちで「頑張ります」と口にしていることだろう。

 しかし「いったい何を頑張るのか」を理解している新社会人は、皆無と言っても過言ではない。

 社会人の先輩である家族や職場の先輩たちは、様々な知識や経験を蓄積しているにもかかわらず、新人には「会社で立ち回るべきミニ知識」程度のことしか教えていないケースが多いのだから仕方がない。とはいえ、学校と会社では自分の「ポイント」を上げるシステムがどう異なるのか、知っておいた方がお得なのは明らかだ。

 横並びでスタートする新社会人たちの評価の差が、ポジションや担当する仕事で明らかになるのはまだまだ先の話だ。しかし、上司や先輩たちの中での「評価ポイント」の差は、最初の1年の間に大きく異なっていくことだろう。もしくは、最初の3ヵ月でもその差は開くかもしれない。

「現代経営学」の発明者であるピーター・F・ドラッカー博士も、こんな言葉を残している。 

 成果をあげる者は、新しい活動を始める前に必ず古い活動を捨てる
            
 新たな環境において「できる」と思われる「ポイント」を知っているだけでも、「気がついたときには、同期がいい仕事を回してもらっていた」「同期の方が評価されている」といった、少しだけ先の未来を変えられるかもしれない。

 今回は、特に若者に向けて、新社会人が実践しやすく、先輩や同期に「目立ちたがり」と思われずに「デキる」と評価されるための3つのポイントを紹介していこう。