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“小さなお願い”を身近なヒーローが解決!
大震災を機に生まれた絆サイト「WishScope」

中島 駆 [フリーライター]
2012年3月16日
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身近な願い事を簡単に投稿できる「WishScope」。お願い事を解決すれば、あなたもヒーローに!?

 昨今、個人間で知識やスキルを売買できる「知識流通」サイトが花盛りだ。海外ではすでに「Paygr」「GigBux」「fiverr」など、多くのサービスが存在する。我が国でも先頃、オウケイウェイヴの運営する「アビリエ」がオープンし、話題となった。

 こうしたサービスが登場する背景に、Facebookなどのソーシャルメディアの発達・浸透があることは言うまでもない。ソーシャルメディアを通じて、個人のニーズが可視化されやすくなり、そのニーズに対して“力になりたい”と考える人を結びつけることを容易にしたからだ。

 「WishScope」(ウィッシュスコープ)は、そんな個人の願い事と、それを叶えてくれる人とをマッチングしてくれる日本発のサービスである。その特徴は、大きく2つある。1つは「売りたい・買いたい・教えて・助けて・仲間募集」といった個人の“小さなお願い”に主眼を置いていることである。

 たとえば、「iPad2売ってください!」「楽器の弾き方を教えて欲しい」「Facebookに掲載する写真を撮って!」といった、日常生活の中で生まれるミニマムなニーズに対して、ユーザー同士が援助し合うという仕組みになっている。

 利用の流れを大まかに説明すると、依頼者はまず自分の願い事をコミュニティに投稿し、価格を任意で設定する(500円から1000万円)。支援する側は、自分が手助けできそうな案件を見つけたら、コメント欄で立候補する。その後は、二者間でDMなどのやり取りを通じて交渉に入る。

 取引の安全性は、Facebookアカウントを利用することで担保している。また、依頼者は最も貢献してくれた人物を「ヒーロー」として認定することができる。「ヒーロー」の認定回数が多くなればなるほど、その人物の信頼度がより高まっていくというわけだ。

 もう1つの特徴は、生活圏の近いユーザー同士のマッチングを指向している点である。「WishScope」には「ご近所」というカテゴリが設けられていて、自分の居住地に近いユーザーからの依頼物件を一覧表示させることができる。つまり、「地域性」を押し出しているのである。これは、「WishScope」がリアルでのつながりを重視したサービスであることを表している。

 「リアルな世界でお互いのニーズのマッチングをしてもらうことで、それをきっかけとして“長く付き合える本当の友人ができた”という前向きな出会いを作っていきたい」(同サイトを運営するザワット株式会社の原田大作CEO)

 もともと「WishScope」は、「震災を機に“人の絆”を再認識することになった」(同氏)ところからスタートしたという。だからこそ、リアルにおけるコミュニケーションの促進に注力しているのである。スマートフォンアプリのリリースに加え、今後力を入れていくのは、「~な人を募集」といった「新しいコラボレーションを実現できるようなマッチング」(同氏)だ。

 「WishScope」は、単なる知識やスキルの売買ではなく“人と人との絆を生み出すサービス”と言える。ネットという網の目は、これからのソーシャルメディア時代に、強固な絆をもたらしてくれる強い糸へと変貌しつつある。

(中島 駆/5時から作家塾(R)


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