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【訪問介護関係者覆面座談会】
セクハラは日常茶飯事
私たちは家政婦じゃない

週刊ダイヤモンド編集部
【12/3/31号】 2012年3月26日
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施設から在宅へ――。国は在宅介護を中心に介護サービス体制を築いていく方針だ。それを支えるのが訪問介護。だが、現場にはトラブルや制度の矛盾が横たわっている。実際の訪問介護の現場に携わる4人(A=看護師。訪問介護施設の管理職、B=ヘルパー、C=ヘルパー、D=ケアマネジャー)に実態を語ってもらった。

<参加者プロフィール>
 
Aさん 40代女性。
看護師。介護業界の経験は20年以上。現在は訪問介護施設で管理職
 
Bさん 30代女性。
訪問介護の経験は8年。特養での経験から在宅介護のよさを痛感している
 
Cさん 20代男性。
大学卒業後、介護業界へ。料理が苦手なためデイサービスへの転職を検討中
 
Dさん 40代男性。
有料老人ホームや訪問介護事業所などを経て、現在はケアマネジャー

──訪問介護の現場ではどのような問題や苦労がありますか。

 最初に言っておきたいのは、大半の老人(介護サービス利用者)は「迷惑かけてすまない」と遠慮がちな態度だということ。「ヘルパーさんが来ると緊張する」「痛みをこらえて事前に掃除しておいた」といった老人ばかりです。それはそれで本末転倒だと思いますが、一方でトンデモ老人も少なくない。

 プロのヘルパーなら排泄物の処理、認知症の相手など、これらをつらいと感じる人はいません。つらいのは家政婦扱いされることです。家事サービスの範囲が厳しくなったので、以前より減りましたが、「たばこ買ってこい」「掃除しておいて」などと命令する老人はまだいます。

 老人よりも周囲の家族が厄介です。「私の分の食事も作って」と頼まれると困ります。そもそも台所が汚くて料理に取りかかれないこともある。片付けくらいしておいてほしいと思うのですが、よくあるケースです。

 家族も私たちを家政婦だと勘違いしている。「明日はヘルパーが来るから汚しておいて大丈夫」という発想があるのでしょう。

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