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安東泰志の真・金融立国論

AIJ事件の本質を語りあった
独立系金融ベンチャーの挑戦

安東泰志 [ニューホライズン キャピタル 取締役会長兼社長]
【第20回】 2012年3月30日
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 AIJ投資顧問会社による不適切な資産運用は、刑事事件として立件される方向にある。そんな中、去る3月21日、独立系の資産運用会社11社が商品横断的に集結し、政官界の方々や専門家の方々を交えて、「ファンドの春」というシンポジウムが開かれた。当日の発言者は表の通りである(*印は発起人)。

 当日の様子は、TV・新聞等でも報道されており、大まかな様子は伝わっているかもしれないが、紙面や放送時間の制約からどうしても表面的な捉え方になってしまっている。しかし、実際には、このシンポジウムは、商品横断的であり、かつ、客観的な専門家の見解も得ているため、AIJ問題のみならず、それに派生する論点が多面的に検討された本邦初の歴史的な集会であった。

 シンポジウムの全容は、当日、同時中継されたUSTを是非ともご参照願いたいが、筆者なりに、当日、並びに事前に提出された資料等から、全員に共有された論点を4つにまとめて整理しておきたい。

 なお、この事件に関する筆者自身の見解は、既に先月の本欄で述べた通りである。本稿では、筆者の意見は控え、参加者の意見を集約するように努めたが、(当然ながら)筆者の意見と重なる部分があることはご容赦頂きたい。

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安東泰志 [ニューホライズン キャピタル 取締役会長兼社長]

東京大学経済学部卒業、シカゴ大学経営大学院(MBA)修了。1981年に三菱銀行(現三菱東京UFJ銀行)入行、1988年より、東京三菱銀行ロンドン支店にて、非日系企業ファイナンス担当ヘッド。90年代に英国ならびに欧州大陸の多数の私的整理・企業再生案件について、参加各行を代表するコーディネーターとして手がけ、英国中央銀行による「ロンドンアプローチ・ワーキンググループ」に邦銀唯一のメンバーとして招聘される。帰国後、企画部・投資銀行企画部等を経て、2002年フェニックス・キャピタル(現・ニューホライズンキャピタル)を創業し、代表取締役CEOに就任。創業以来、主として国内機関投資家の出資による8本の企業再生ファンド(総額約2500億円)を組成、市田・近商ストア・東急建設・世紀東急工業・三菱自動車工業・ゴールドパック・ティアック・ソキア・日立ハウステック・まぐまぐなど、約90社の再生と成長を手掛ける。事業再生実務家協会理事。著書に『V字回復を実現するハゲタカファンドの事業再生』(幻冬舎メディアコンサルティング 2014年)。
 


安東泰志の真・金融立国論

相次ぐ破綻企業への公的資金の投入、金融緩和や為替介入を巡る日銀・財務省の迷走、そして中身の薄い新金融立国論・・・。銀行や年金などに滞留するお金が“リスクマネー”として企業に行き渡らないという日本の問題の根幹から目をそむけた、現状維持路線はもはや破綻をきたしている。日本の成長のために必要な“真”の金融立国論を、第一線で活躍する投資ファンドの代表者が具体的な事例をもとに語る。

「安東泰志の真・金融立国論」

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