良し悪しがその場でわかるのが大事

 さて、ここから自工程完結の本質に迫ってみましょう。

 悪いモノが流れないということは、どういうことでしょうか?
 それは、『良し悪しがその場でわかる』ことなのです。

 例えば車に乗る時に締めるシートベルト。シートベルトがしっかり締まった』と思えるのは、どういう時でしょう(図表)?

 締めた時に、“カチッ”と音がします。まさにその音こそがしっかりと締まった合図であり、『良し!』とその場でわかることです。

 ちなみに締めた後に、本当に締まっているかどうかシートベルトを引っ張る行為は、チェックしていることであり『検査』になります。

“カチッ”と音がしたら、『締まった!良し!』

“カチッ”と音がしなかったら、『しまった(失敗した)!悪し!』ということになります。

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