「安倍3選」か「安倍降ろし」か?
二階幹事長と安倍首相の綱引き

 確かに最近の二階幹事長の節目節目での発言には、政局をリードするものが多い。働き方改革関連法案における厚生労働省のデータ問題では、政府の対応に苦言を呈して、法案から裁量労働制の対象拡大を削除する流れを作った。

 また、財務省の文書改ざん問題でも、報道直後から公明党と足並みを揃えて、官邸の頭越しに財務省に対して、国会への資料の提出を求めている。

「二階幹事長は、現時点での解散には強く反対しています。それは連立政権のパートナーであり、自身が強いパイプを持つ公明党も同じ意見。解散反対の理由は、今解散をするにはリスクが多すぎるという点です。しかし強い反対があっても、安倍首相が政権延命のために、通常国会の会期末に乾坤一擲の解散・総選挙をする可能性はゼロではありません。解散して選挙に勝てば、国民から信任されたことになり、スキャンダルも吹き飛んでしまいますから」

 しかし、安倍首相が解散・総選挙を強行しようとすれば、二階幹事長が自民党を守るために「安倍降ろし」に動く可能性もある。政局はさらに流動的になるだろう。支持率低迷に苦しむ安倍首相が3選を果たすのか、それとも解散・総選挙に打って出るのか。どちらにしろ、二階幹事長の今後の動きから目が離せないようだ。