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部下の心をつかむ上司力トレーニング
【第8回】 2007年11月26日
著者・コラム紹介バックナンバー
前川孝雄 [(株)FeelWorks代表取締役/青山学院大学兼任講師]

「報・連・相」に“任せてくれない”と感じる部下

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 成果主義は、一プレーヤーとしては、とてもやりがいのあるシステムです。結果を出せば報われるのですから、モチベーションも上がります。

 しかし、個人の成果が給料や出世に反映されるため「みんながライバル」となり、チームワークは育みにくくなります。

 管理職を兼任するプレイング・マネージャーという立場でも、それは同じです。自分のノウハウを部下に伝えることは、ライバルを育てることも意味します。そのため、素直に教えることが、心情的に難しくなってしまう面があります。

 しかし、ここで上司は「自分の仕事とは何か?」を考えなければいけません。

 プレイング・マネージャーというポジションは、プレーヤーとして成果を上げつつ、マネージャーとして部下を束ね、チーム全体の成績をアップさせることを求められています。

 部下に個人的な感情を抱くのは仕方ないとしても、それがチーム全体の成績に悪影響を及ぼせば、結局は自分の評価を下げることを忘れてはなりません。

 同様に若手社員には、「プレーヤーとしての目標」と「チームとしての目標」の2つの意識を持たせることが必要です。

 というのも、時としてこの2つは利害で対立することがあるからです。

 前述したように、成果主義では各メンバーはライバル関係にあります。そのため、ノウハウや情報を1人で抱え込みがちです。

 しかし、チーム全体の底上げのためには、それらをほかのメンバーと共有してもらわなければなりません。

 「他人の仕事は引き受けたくない」「他人の成績なんかどうでもいい」という考えに陥りがちな若手に、チームに心を開いてもらうためには、ここでもやはりコミュニケーションがポイントになってきます。

 日頃から上司は部下の1人ひとりと信頼関係を築き、“for the team”の精神を浸透させなければなりません。

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前川孝雄 [(株)FeelWorks代表取締役/青山学院大学兼任講師]

株式会社FeelWorks代表取締役、青山学院大学兼任講師。
1966年兵庫県明石市生まれ。大阪府立大学経済学部、早稲田大学ビジネススクール・マーケティング専攻卒業。株式会社リクルートで「リクナビ」「ケイコとマナブ」等の編集長を歴任後、多様な働く人の価値観に精通した知見を活かし、2008年に株式会社FeelWorks設立。コミュニケーション循環を良くすることで温かい絆を育み組織の体質を変えていく「コミュニケーション・サイクル理論」(CC理論)を構築。「絆」と「希望」作りによる人材育成というユニークなコンセプトで話題を集め、『上司力研修』『キャリアコンパス』『Feelリーダーシップ』など独自プログラム、人間味溢れる講師育成にも力を注ぎ、多くの企業で好評を博している。
その親しみやすい人柄にファンも多く、人を育て組織を活かす「上司力」提唱の第一人者として自ら年間100本超のセミナーもこなす傍ら、テレビコメンテーター、コラム連載などでも活躍中。現場視点のダイバーシティマネジメント、リーダーシップ開発、キャリア論に定評がある。
主な著書に『若手社員が化ける会議のしかけ』(青春出版社)、『女性社員のトリセツ』『上司力トレーニング』 (共にダイヤモンド社)、『勉強会に1万円払うなら、上司と3回飲みなさい』(光文社)、『はじめての上司道』(アニモ出版)、『頭痛のタネは新入社員』(新潮社)、『組織「再起動」プログラム』(ビジネス社)など多数。2011年度から青山学院大学で「キャリアデザイン特別講座」の教鞭もとる。

ブログ 「前川孝雄の“はたらく論”」 http://ameblo.jp/feelworks-maekawa/
ツイッターアカウント @feelworks

 


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