現在の会社に不満を持つ「転職予備軍」はペットを飼った方がいい――。五月病が増えると言われる季節を前に、こんな調査結果が発表された。一体なぜ、「転職予備軍」にはペットがおすすめなのだろうか。
調査はゲイン(本社:東京都港区)が運営するアンケートサイト「Qzoo」が実施。全国の15~60歳までの3万9485人(男性:1万9779人、女性:1万9706人)から回答を得た。この中で今回の調査対象となる「勤め人(派遣社員・契約社員を除く)」は1万8866人。調査時期は2011年11月18日~12月23日。調査では、転職を考えている「転職予備軍」の個人年収やインターネットスキルについても質問を行った。
年収への不満からではない!?
「転職予備軍」になる理由
この調査ではまず、現在の勤務状況についての満足度を調べ、「やや不満足」(19.8%)、「不満足」(15.2%)と答えた合計6601人を「転職予 備軍」と定義。実際、転職を「検討したいと思っている」「やや検討したいと思っている」人の割合は、「転職予備軍」が53.3%、それ以外が27.8% だった。現状に満足している人の中の転職希望者に比べ、「転職予備軍」は現状への不満が転職に結びついている「ネガティブな転職希望理由」が多いと言えるだろう。
そして、調査対象者全体に対して「転職予備軍」で特徴的に多かったのが、「男性」(全体:50.1%、転職予備軍:78.5%)、「40~49歳」(同30.2%、37.3%)、「独身者」(同34.5%、40.6%)、「一人暮らし」(同13.7%、19.4%)の人々。
また、個人年収は全体と比べて「転職予備軍」の方が高い。内訳を見ると、全体では400万円未満、400~600万円未満、600~1000万円未満がそれぞれ70.9%、14.4%、11.6%なのに対し、「転職予備軍」は50.5%、29.4%、17.3%だった。目指す個人年収でも、全体の42.1%が400万円未満だったのに対し、「転職予備軍」は35.0%が600~1000万円未満、28.4%が1000万円以上と答えた。