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ダージャリスト・石黒謙吾の 「科学するダジャレ」~地アタマが良くなる知的メソッド

ダジャレ脳で「たとえ話上手」になって潤いある会話を
タモリさんも「見立て力」がすごいダジャレ好き

石黒謙吾 [著述家・図考師]
【第3回】 2012年4月24日
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 前回、絵画や音楽など芸術における「見立て」について述べ、その発想がダジャレと通じていることがわかって頂けたかと思います。最後は江戸時代の「地口」のことを述べていったん「見立て」の話を中締め一茂しましたが、今回も引き続き「見立て」関連について。より日常的な事例で検証していきたいと思います。

タモリさんのダジャレ的な展開は
知的な笑いを好む人を惹きつける

 まずはみなさんのかなり身近なネタであるところの「たとえ話」。タモリさんの例を持ち出すまでもなく、「たとえ話上手は会話上手」と認識されているでしょうが、ここでひとつ加えておきたい。

 「たとえ話上手は会話上手でダジャレ上手」。

 三段論法入れ替え的にはこうも言えます。

 「ダジャレ上手はたとえ話上手で会話上手」。

 つまりは逆説的に「会話上手はダジャレ上手」と言い切りましょう! いやこれはネタとしていじっているのではなく真実です。

 というのも、くだんのタモリさん。タモリ倶楽部などで、会話の流れに乗りながらダジャレ的に言葉が転がる展開を、ゲストと共に楽しんでいるのをよく見かけます。あの番組に出演するゲストの方々も、人気や知名度にこだわらずタモリさんとセンスが通じて話が合う人が出ています。だからこそ、ゲスト側も同じように言葉を転がし、かぶせ、クイックレスポンスありと、ダジャレ=見立て系な会話が心底楽しそうに進行していきます。この素の感性が知的な笑いを志向する人たちを惹きつけるのです。

 じゃあ、タモリさんはしょっちゅうダジャレ言ってるのかというと、みなさんテレビでご覧の通り、そんなことはない。番組に応じて、司会者、進行的役割の出演者として、その場に求められる会話をリードしていかなくてはならないので、毎度毎度、自分がダジャレ(ここでは似た言葉という意味の)を思いついても、音(言葉)として発する意味はないのですから。

 でもしかし、新しい固有名詞を耳にした時など、しょっちゅう思いついているはずだと僕は思ってはいます。なぜなら僕がそうだし、僕の周りでも同じ匂いの思考の人はみんなこう考えているから。そこでその言葉を発しても意味ないなと思ったら音としては“飲み込んで”(感覚としてはまさにこれが適切な表現)、アタマの中に入れておく。つまり、キープ、ですね。タンスの引き出しに分類してしまっていくかのごとく。

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石黒謙吾 [著述家・図考師]

いしぐろ・けんご/1961年金沢市生まれ。映画化もされたベストセラー『盲導犬クイールの一生』をはじめ、『2択思考』『エア新書』『分類すると地アタマが良くなる』『ダジャレ ヌーヴォー』など、硬軟取り混ぜ著書多数。チャートを用いて構造オチの笑いに落とし込む「図考師」としての著書に『図解でユカイ』が。プロデュース&編集の書籍も幅広いジャンルで200冊を手がける。野球とビールと犬と笑いを愛する。全キャン連(全国キャンディーズ連盟)代表。
■ブログ=イシブログケンゴ
著書・編書一覧


ダージャリスト・石黒謙吾の 「科学するダジャレ」~地アタマが良くなる知的メソッド

40年間の蓄積から導き出した、ダジャレの記号学的構造解析。「ラップもダジャレだ!」ダジャレ界に革命を起こした伝説の書『ダジャレ ヌーヴォー』の著者であり、ダージャリスト、ダジャリエの石黒謙吾が、クリエイティビティの高い知的な言葉遊びをアカデミックに解説。助詞・助動詞を含めてはいけない、かかりの深さ、母音列&子音列の基本活用、差し替え・加減・倒置など構造の14分類、B面という考え方、遠回りの妙、知的なラリー……。単なるお笑いネタとは一線を画す内容は、地アタマを良くし、スマートなコミュニケーション力も。バカなやつほど「さむ~い」、デキルやつは「クール!」

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