ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
inside Enterprise

中国市場に攻め入るカルビー
イモ不足で安定調達が焦点に

週刊ダイヤモンド編集部
2012年4月25日
著者・コラム紹介バックナンバー
ようやく中国市場に乗り込むカルビー。成功には原料の安定調達が必須だ

 カルビーが中国進出に動きだした。中国食品大手の康師傅(カンシーフ)と、伊藤忠商事と合弁で「今年度中に『かっぱえびせん』や『サッポロポテト』などの販売を開始する」(林康秀・カルビー執行役員)。

 日本の塩味系菓子市場で圧倒的なシェアを誇るカルビーに、康師傅の寄せる期待は大きい。同社グループはこれまで外資系企業との提携に、50%超の出資で主導権を握ってきたが、今回は「優れた技術を持つカルビーに主導してもらいたい」(魏應州・康師傅董事長)と、51%の出資比率を渡している。「ポテトチップスなどの技術が最大の魅力」(魏董事長)と、会見の壇上でも何度も繰り返した。

 だが、本命の「ポテトチップス」の投入には、「3年はかかる」(松本晃・カルビー会長)もようだ。「中国は今、横流しが横行するほどバレイショが不足している」(山村裕・伊藤忠商事生鮮食材部門長代行)ため、商品そのものといえる原料がすぐには確保できないのだ。

 ジャガイモは防疫の観点から輸入が禁止されているため、国内生産するほかない。原料調達を担う伊藤忠は「秋までに現地のパートナーを選定、農業団体と信頼関係を築きながら、一から栽培を行う」(山村部門長代行)予定だ。

 ただ、現地ではポテトチップスを製造する外資系メーカーの契約農家のジャガイモが、そっくりそのまま他のメーカーに高値で売られるトラブルも起きている。生産者売価も1キログラム当たり約30円と、日本とほぼ同じ価格につり上がっている。

 「ポテトチップスはバレイショの調達がカギ」と松本会長は明言する。カルビーブランド定着もまた、ジャガイモの安定調達が生命線となりそうだ。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 脇田まや)

週刊ダイヤモンド

今週の週刊ダイヤモンド

2017年1月21日号 定価710円(税込)

特集 天才・奇才のつくり方 お受験・英才教育の真実

お受験・英才教育の真実

【特集2】
村田 vs TDK
真逆のスマホ戦略の成否

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購読いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

週刊ダイヤモンド編集部


inside Enterprise

日々刻々、変化を続ける企業の経営環境。変化の中で各企業が模索する経営戦略とは何か?『週刊ダイヤモンド』編集部が徹底取材します。

「inside Enterprise」

⇒バックナンバー一覧