入社式当日の遅刻にも怒らない

 製造部のプログラマーである大津碧は、本人いわく「あ、これで私は終わった」と思うほどの失敗を経験しています。

「私は、一度だけ、遅刻をしたことがあるんです。
 あろうことか、それは『入社式』当日でした。
 電車を乗り間違えて、京都方面に行かなければいけないのに、奈良方面に行ってしまい……。
 これから社会人として働く、という大事な日にやらかしてしまって、さすがに、『ほんまにヤバい! もう、終わった』と思いました。
 ところが、あわてて会社に電話をすると、怒られるどころか、心配してくださったんです。
『怖かったやろう。大丈夫やで』って。
 先輩のその一言に救われました。
 今も失敗ばかりしていますが、怒られることはなく、『こういうふうにしたらいいよ』と励ましてくれます。
 ヒルトップは、失敗に対して寛容です。
 だからこそ、失敗を恐れずに『新しいことにもチャレンジしよう』という気持ちを持てるのだと思います」(大津)

 今回、年間2000人の見学者が訪れる、鉄工所なのに鉄工所らしくない「HILLTOP」の本社屋や工場、社内の雰囲気を初めて公開しました。ピンクの本社屋、オレンジのエレベータ、カフェテリア風の社員食堂など、ほんの少し覗いてみたい方は、ぜひ第1回連載記事をご覧いただければと思います。