つまり、「何歳になっても、脳は成長し続けられる」のです。
 そしてそれには、一定の方法があります。

世界が「エイジング研究」に熱狂している

 いま世界では、老い(エイジング)に関する科学的探究が盛んに進められています。

 あのグーグルは、老化研究のベンチャー「キャリコ」を立ち上げました。
 フェイスブックのザッカーバーグ夫妻も、寿命を延ばすことを目的とした研究に、年間400万ドル(約4億円)の賞金を用意しましたし、ペイパル創業者のピーター・ティール、オラクル共同設立者のラリー・エリソンなども、長寿を研究するベンチャーに莫大な額の寄付・投資をしています。

 さらに、不老不死を正面から研究し、多額の投資マネーを集める米SENS研究財団の遺伝学者オーブリー・デ・グレイ博士は、「人間を1000歳まで生きられるようにする」という途方もないビジョンを掲げてさえいます。

 なぜ、ここまで老化の科学(Aging Science)が脚光を浴びているのでしょうか?

「長持ちする脳」が欠かせない!

 不老不死は人類の長年の夢でした。

 ブッダが語った人間の苦しみ(生老病死)のなかにも「老い」は含まれています。
 「老化」の問題は、私たちにとって「古くて新しいテーマ」なのです。

 しかし、現代を生きる私たちにとっては、「老い」は別の意味でも大問題となり得ます。

 たとえば今後、「人類の寿命は長期化していく」と言われています。
「人生100年時代」といった言葉も聞かれるようになりましたし、日本でも「定年後の働き方」や「セカンドキャリア」が避けては通れないテーマになっています。

 今後は「60歳でリタイアし、家でテレビでも見ながら年金暮らし」は過去のものになり、何歳になっても学び続ける/働き続ける生き方が、より一般的になっていくでしょう。

 もはや私たちに必要なのは、「元気に動ける身体」を維持することだけではありません。
 脳を適切にメンテナンスし、「長く使える脳」をつくらなければならないのです。

 しかも、脳の疲労からくる老化は20代、30代のうちからはじまっています

 日々のパフォーマンスも高めながら、「長距離走」にも耐えられるよう、自分の脳をケアすることは、現代人には欠かせないのです。