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ソーシャルウェブ革命の衝撃

12万人の熱く濃い客を魅了する
ナイキ“ジョーダン・ブランド”の魔力

本荘修二 [新事業コンサルタント]
【第14回】 2008年10月9日
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 あこがれの伝説プレーヤーを育てたトレーナーの指導が受けられるとしたら?血眼で探していた限定版スニーカーが買えるとしたら?

 こうしたスポーツ・グッズ・ファンの夢を叶え、心ごとつかまえようとしているのがナイキのマイケル‘エア’ジョーダン・ブランドである。

 ナイキはNBA(米国プロ・バスケットボール協会)シカゴ・ブルズのスター選手マイケル・ジョーダンと契約し、エア・ジョーダンというシューズを社会現象となるほどの大ヒット商品に押し上げた。そして、「ジョーダン」は市場シェアで「ナイキ」に次ぐ2位のブランドに育ったのである。

 ジョーダン・ブランドは、顧客の熱い気持ちに応え、顧客とつながるためにコミュニティをつくり上げた。今回はナイキのジョーダン・ブランドがどのように顧客とのリレーションを構築したのかをみていきたい。

伝説のトレーニングを
子供達も体験可能に

 よくトレーニングが重要と言うが、その適切な方法を子供たちに教えている例は少ない。ナイキのジョーダン・ブランドは、満たされていないトレーニングという顧客ニーズに注目し、これをチャンスとしてとらえたのだ。

 マイケル・ジョーダンと言えば、プロ・バスケットボール史上でも最大のスター選手である。そのジョーダンのエピソードの中でも印象的なのは、個人専属トレーナーのティム・グローバーと開発した伝説の「明け方ワークアウト」、“Breakfast Club”だ。ジョーダン宅にチームメイトも何人か加わって早朝にワークアウトし、その後にジョーダンのハウス・シェフの朝食で栄養補給するというものである。1989-90年シーズン後に“Breakfast Club”を始めてから、結果としてジョーダンを擁するシカゴ・ブルズは、1990-91年シーズンから6シーズンもNBAチャンピオンに輝いた。

 ジョーダンに頂点を極めさせたこの“Breakfast Club”を、ナイキは顧客にも提供できないかと考えた。 

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本荘修二 [新事業コンサルタント]

多摩大学客員教授、早稲田大学学術博士(国際経営)。ボストン・コンサルティング・グループ、米CSC、CSK/セガ・グループ会長付、ジェネラルアトランティック日本代表を経て、現在は本荘事務所代表。500 Startups、NetService Ventures Groupほか日米企業のアドバイザーでもある。


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