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気はやさしくて胃痛持ち
【第16回(最終回)】 2012年5月23日
著者・コラム紹介バックナンバー
市川純子 [(財)日本ヘルスケアニュートリケア研究所]

気の強い周囲の女性に文句ばかり言われ続ける
気の優しい薬剤師

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 仕事場でも家でも、気の強い女性に囲まれて、公私ともども文句を言われ続けている。毎日ストレスで胃が痛くなるが、子どもの頃から両親に、「女の子には優しくしなさい」と言われて育った。多少の不本意なことは目をつぶり淡々と暮らすように心がけているYさんだった。

Doctor's Eye

ビジネスマンのストレスと体調の関係について詳しい
杏林大学医学部精神神経科教授 古賀良彦先生(著書

 職場には、(1)仕事が多い、(2)自由度が低い、(3)支援してもらえない、という3つの大きなストレス要因があるといわれています。さらにここ数年、成果をより厳密に評価する企業が増えているため、“数字”によるストレスも加わり、職場はよりストレスを感じやすい環境になっています。最近では、職場で部下が上司に嫌がらせすることも問題になっています。

 Yさんのように、言いたいことが上手く言えないタイプの方は、胃が痛くなったり、肩こりがするというようにストレスによる不調が出やすい傾向があります。胃痛はストレスのサインです。痛みが起こると痛みそのものがさらに大きなストレスとなるので、胃痛薬などで痛みを抑えましょう。

消化器がご専門
医療法人社団慶洋会理事長 黒瀬巌先生(著書

 胃の働きや防御機能に自律神経は大きく関わっています。ストレスにより自律神経の過緊張状態が長引き、交感神経と副交感神経のバランスが乱れると、胃酸が過剰に分泌されます。また同時に、胃全体の血流も下げてしまうために胃壁を守る胃粘液の分泌が減少し、これらが相まって胃粘膜が荒れてしまいます。これにより痛みが起こるのです。

 胃の痛みを感じたときには、胃酸をブロックするだけでなく、胃粘膜を保護する作用も併せ持つ胃薬を選んでください。

取材メモ

 「働き盛りのビジネスマンを襲う本当に怖い病気」(http://diamond.jp/category/s-sickperson)のスピンオフ企画として、数ヵ月にわたって続いてまいりましたこの連載は、今回で最終回になります。長い間読んで頂きありがとうございました。多くの方のコメントに励まされました。日本のビジネスマンはみんな心根が優しく我慢強いです。その方たちに心からのエールを込めて書かせて頂きました。仕事場のおかしくて少し悲しいエピソードを話してくださった方にもこの場でお礼を申し上げます。

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市川純子 [(財)日本ヘルスケアニュートリケア研究所]

1961年生まれ。財団法人日本ヘルスケアニュートリケア研究所 所長。広告代理店で大手私鉄の広報を担当。その後PR会社に転職し、医薬品や化粧品分野に携わる。2003 年にJ&Tプランニングを設立。代表取締役に就任。研究や情報の開発も行いヒット商品を数多く手がける。医療健康美容分野の研究のために2010年財団を設立。


気はやさしくて胃痛持ち

失われた20年と呼ばれる日本経済。そんな長い停滞のなかをがむしゃらに、ひたむきに日々の仕事・生活を生きてきたビジネスマンたち。さまざまなストレスに耐えてきたカラダもそろそろ注意信号を出す頃。いろんな職場のいろんなビジネスマンのいろんな悩みと不調を少し悲しく少しおかしく紹介します。

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