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「脳」がわかれば「なぜ?」がわかる!

脳を鍛えれば「スゴイ」発想力が身につく?

──ポイントは、日常的な情報のインプット

山元大輔 [監修] [東北大学大学院生命科学研究科教授/理学部生物学科教授]
【第5回】

人間は、脳あってこその存在。人の行動、思考、感情、性格にみられる違いの数々は、すべて脳が決めているのです。「心の個性」それはすなわち「脳の個性」。私たちが日常何気なく行なっていることはもちろん、「なぜだろう?」と思っている行動の中にも「脳」が大きく絡んでいることがあります。「脳」を知ることは、あなたの中にある「なぜ?」を知ることにもなるのです。この連載では、脳のトリビアともいえる意外な脳の姿を紹介していきます。

発想力のベースは
「知識」と「記憶」

 確かに人間は脳でものを考えます。何かを発想しようとするときにも、脳で発想しているのは間違いありません。ですから、脳の調子が悪ければ、発想も陳腐なものになってしまう、少なくとも、発想に行きづまったとき、そんな気がしてきますよね。

 それならば、脳の科学によって発想力を飛躍的に高めることができるはず――そう考える人もいるのではないでしょうか。

 しかし、現実はそうは甘くはありません。

 現在の最高水準の脳科学をもってしても、脳の鍛え方で卓越した発想力を獲得することはできません。そもそも、脳と発想力との相関関係すら、はっきりとはわかっていないのです。

発想はまずインプットから そもそも、発想力はそれだけで独立しているわけではありません。ベースになっているのは知識であり記憶です。知識が豊富で、それが蓄積されていなければ、発想のスタートにすら立てません。

 そう考えれば、脳内で必要なのは、まず有用な「知識」を蓄積し、それらを「記憶」しておくことだといえます。そして、この記憶こそ、言うまでもなく脳そのものなのです。

斬新な
発想の条件とは?

 脳の神経細胞は毎日大量に死滅し、記憶と深い関係をもつシナプスも年を経るごとに減少していきます。

 それ自体は異常ではないし、むしろ必要な過程ですらあります。というのも、新しい知識や経験を吸収するためには、常に不要な細胞やシナプスを削除しなければならないからです。

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山元大輔 [監修] [東北大学大学院生命科学研究科教授/理学部生物学科教授]

1954年東京都生まれ。東京農工大学農学部卒業後、同大学院農学研究科修士課程終了。理学博士(北海道大学)。ノースウエスタン大学医学部博士研究員、三菱化学生命科学研究所室長を経て、1999年から早稲田大学人間科学部教授。同大学理工学部教授を経て、現在、東北大学大学院生命科学研究科教授。同大学理学部生物学科教授。


「脳」がわかれば「なぜ?」がわかる!

人間は脳あってこその存在。行動、感情、性格の数々はすべて脳が決めています。「脳」を知ることは、あなたの中の「なぜ?」を知ること。当連載では、脳のトリビアともいえる、意外な脳の姿を紹介していきます。

「「脳」がわかれば「なぜ?」がわかる!」

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