ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
inside Enterprise

いよいよ聖域にメス?囁かれるトヨタ系ディーラー大再編説の真相

週刊ダイヤモンド編集部
2009年1月9日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 いよいよトヨタ自動車は“聖域”に手を付けるのではないか――。

 そんな声が今年になって業界内で囁かれるようになった。

 聖域とは、他でもない、国内の販売網のことである。つまり、年々縮小傾向にある国内市場の低迷に伴うディーラー網の再編、販売チャネルの統合だ。

 周知のとおり、トヨタ系ディーラーは、地元の名士や有力者などが経営する地場系ディーラーが9割を占める。その強力な販売力は「販売のトヨタ」と言わしめるほどで、トヨタ成長の原動力となった。

 現在、トヨタの販売チャネルは、メインの販売車種ごとに異なり、「ネッツ店」「トヨタ店」「トヨペット店」「カローラ店」のトヨタブランド4系列に、「レクサス店」と計5系列。ホンダはすでに「プリモ店」「クリオ店」「ベルノ店」の3系列を「ホンダカーズ」に統合、日産自動車も外見上は「ブルー」と「レッド」の2系列あるが、販売車種はすべて共通化しており、一本化されている。

 縮み行く国内市場規模に合わせて、ライバル各社が次々と販売チャネルを統合しているなか、トヨタも「現在の販売チャネルを維持するのは、もはや限界にきている」(業界関係者)という声がにわかに高まっているのだ。

 じつのところ、こうした指摘は以前からあった。ここにきて、再び表面化してきた理由は何か。

 一つは、経営環境の激変に伴うトヨタの業績悪化。トヨタは昨年12月22日、2008年度の予想連結営業利益が前年度の過去最高だった2兆2703億円から一転、1500億円の営業赤字になると発表した。

 加えて、一層の国内市場の悪化もある。昨年12月下旬に、日本自動車工業界(軽自動車を含む)は、2009年の国内新車販売台数が31年ぶりに500万台を割り込むという予測数字を発表。その予想を裏付けるかのように、1月5日、自動車業界団体がまとめた2008年の国内新車販売台数(軽自動車を含む)も、前年比5.1%減の508万2235台と、4年連続の前年割れとなった。

 折しも、年末年始にかけて報道された、創業家の豊田章男副社長が社長に昇格が内定したという“新聞辞令”も噂の火元になった。「豊田家という“錦の御旗”があるのなら、ディーラー経営者らも納得してくれるのではないか」という声が業界内から聞こえてくる。

 疑いの目で見れば、キリがない。今年から販売される新型「プリウス」もトヨタの全系列店で扱うことも決まっており、「統合への第一歩」という指摘もある。

 果たして、ディーラーの再編は行なわれるのだろうか。

1
nextpage

今週の週刊ダイヤモンド

2017年3月4日号 定価710円(税込)

特集 文系こそ学べ 勝つための絶対スキル データ分析

統計分析 Excel入門 データに強くなる

【特集2】
コーヒービジネス大活況
サードウェーブの次に来る波

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購読いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

週刊ダイヤモンド編集部


inside Enterprise

日々刻々、変化を続ける企業の経営環境。変化の中で各企業が模索する経営戦略とは何か?『週刊ダイヤモンド』編集部が徹底取材します。

「inside Enterprise」

⇒バックナンバー一覧