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35歳からの「転職のススメ」

35歳からの転職に失敗する人の共通点

高野秀敏 [株式会社キープレイヤーズ代表取締役]
【第3回】 2012年6月11日
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 毎年、多くの方が転職をしています。最近では、ネットを検索しても、フェイスブックを見ても、電車に乗っても、どこでも求人広告や人材会社の広告をよく見かけるのではないでしょうか。

 では、「転職成功」とは何か?人材エージェントをやっておりますと、「転職成功」の定義についていつも考えさせられます。年収がアップしたら成功なのか?希望企業に転職したら成功なのか?仕事内容がよくなったら成功なのか?ポジションが上がったら成功なのか?

 それぞれ転職成功といえるのかもしれませんが、自分が転職を成功させたなと思うのはこんな瞬間です。つまり、半年後、1年後にお会いしたときに、顔つきが生き生きとして、「うちの会社はなかなか大変でしてね…」みたいなことを笑顔で話される姿を見たときです。

 どの会社も大変だけれども、そんななかで、転職先の会社をもう「自分の会社」だと思っている。資本関係の問題ではなく、当事者意識で会社を捉えており、課題点を認識して、その解決に向けて次々精力的に仕事をこなしている。このような方は転職に成功しているなと感じます。そして結果として、ポジションや年収も上がっていたりします。

ただの“経営評論家”になっている
会社に対する不満が多い人

 一方、現職の会社や仕事の話をしたときに、今の会社の不満ばかりがでてくる方は、次の会社にいってもまた同じ発言をします。ただし、日本人の特徴として、不満はいうものの、そのなかでも改善活動をかなり粘り強くやっていたり、成果を出している方もいます。アピール癖がなく、自分を過小評価しているケースもあるわけです。

 とはいいながらも一般論として、うちの会社は強みがない、差別化要因に欠けているなどと言う、ただの経営評論家になっていて、ではどうすべきか?を考えていない人が少なくありません。そのなかでどこまで自分はやっているのか、周囲を巻き込んでいるのか、などが弱い方は、次の職場でも壁に突き当たると思います。

 やりきった結果として、上と衝突してしまったということもあるでしょう。上層部との衝突が転職の引き金になっている。この場合は、判断が難しく、その事実だけをとらえると、次の職場でも衝突してしまう可能性があります。完全に上層部とぶつかるのではなく、社長を含めたキーマンを見つけて組織を動かし、組織の構成員になりながら成果を出していく必要があります。これはどの会社に転職しても同様です。

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高野秀敏 [株式会社キープレイヤーズ代表取締役]

宮城県生まれ。東北大学経済学部卒業後、人材総合サービス・株式会社インテリジェンスに入社。同社にて人材紹介事業の立ち上げに参画し、営業、企画、カウンセリングを行う。その後、キャリアコンサルタントチームの運営と教育を任され、人事部採用担当として、数百人の学生、社会人と面談。キャリアカウンセリングによって適職へと導いた人材は3500名超、キャリア講演回数は100回以上に達する。インテリジェンス退社後、2005年1月、個人と企業をマッチングする人材サービス・株式会社キープレイヤーズを設立。著書に『絶対に後悔しない転職先の選び方』などがある。


35歳からの「転職のススメ」

現在、2人に1人が転職する「大転職時代」が到来しているにも関わらず、30代後半以上のビジネスパーソンの多くは「自分は転職なんて無理」と思っていないだろうか。しかし、実際は35歳以上でも十分転職できるとしたら…?本連載では、35歳以上のビジネスパーソンに対して、35歳からの転職の現状と、転職によって自分のキャリアや能力を見つめ直す重要性を説いていく。

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