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シリコンバレーで考える 安藤茂彌

パナソニック、ソニー、シャープの再建には
社長の豹変が必要だ

安藤茂彌 [トランス・パシフィック・ベンチャーズ社CEO、鹿児島大学特任教授]
【第57回】 2012年6月12日
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 シリコンバレーにSilicon Valley Innovation Forumという日本人の交流団体がある。もう20年近く活動を続けている。そこで「日本の家電業界の将来」について講演をしないかとの誘いがあった。筆者が強い関心を寄せている分野であり、お引き受けすることにした。

 筆者のように長くシリコンバレーに住んでいる日本人と、転勤でシリコンバーに赴任してくる駐在員との交流は思ったほど多くない。今回の講演では100名ほどの日本人が集まった。その大半は日本企業の駐在員だった。日本の駐在員にはIT関係者が多い。彼らが日本の家電業界に無関心ではいられないからだろう。

勝ち組と負け組

 最初に筆者は勝ち組と負け組を分けた。勝ち組はアップル、サムスン、鴻海である。負け組はシャープ、パナソニック、ソニーである。アップルはiPhone、iPadの成功で驚異的な増収増益を続けている。サムスンはスマートフォンが好調だった反面、テレビが足を引っ張り、売上・利益ともに減少した。鴻海は中国の安い労働力を使ったEMS(受託製造サービス)で底堅い決算をした。

 6社の売上高(過去5年間)はグラフの通り。

(単位:兆円)
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安藤茂彌 [トランス・パシフィック・ベンチャーズ社CEO、鹿児島大学特任教授]

1945年東京生まれ。東京大学法学部卒業後、三菱銀行入行。マサチューセッツ工科大学経営学大学院修士号取得。96年、横浜支店長を最後に同行を退職し渡米。シリコンバレーにてトランス・パシフィック・ベンチャーズ社を設立。米国ベンチャービジネスの最新情報を日本企業に提供するサービス「VentureAccess」を行っている。VentureAccessホームページ


シリコンバレーで考える 安藤茂彌

シリコンバレーで日本企業向けに米国ハイテクベンチャー情報を提供するビジネスを行なう日々の中で、「日本の変革」「アメリカ文化」など幅広いテーマについて考察する。

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