「良い就職をしている大学ランキング」と
結果が異なる現実も

 今回の調査は、OpenWork登録者の傾向として大手企業で働く上位校出身者が多いこともあってか、全体的に高い年収になっているのが特徴です。

 また、トップ30にまで視野を広げてみても、傾向として入試難易度や偏差値とも相関がみられる結果となっています。国公立大はトップ30内に18校で、東阪名の経済圏に拠点を置く大学が多くを占めています。

 しかし、「年収の高さ」と「働きがい」は、必ずしもイコールではありません。それが浮き彫りになるのが、以前この連載でも紹介した「本当に良い就職をしている大学ランキング」です。これは、OpenWork登録者の会社での「働きがい」をクチコミから調査し、その出身大学をランキング化したものです。

 このランキングで1位になったのは、今回の「出身大学別30歳年収ランキング」16位の北海道大学でした。3位には今回のランキング30位圏外の広島大学が入っています。そのほか、今回のランキング30位圏外の大学である、学習院大学が18位、京都産業大学が20位にランクインしています。

 年収も高いし、福利厚生も充実しているけれど、働きがいがない――。自分のやりたいことではなく、大企業志向で就職活動をしてしまった高学歴の人たちの中には、こんな思いを抱いている人がいるのかもしれません。

(本記事はOpenWork[オープンワーク]からの提供データを基に制作しています)

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