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ワークス研究所の労働市場最前線

近未来のリクルーティング
グローバル企業のリクルーターが考える未来の姿

村田弘美 [リクルートワークス研究所主任研究員]
【第38回】 2012年7月19日
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リクルーティングを予測する

 「10年後、○歳のあなたはどのような働き方をしているか、予測できますか?」

 10年後の未来を予測することは可能だろうか。近未来の社会は人口統計や自然環境、科学技術の進歩など、大きく外れることのない予測から、ある程度導き出すことはできる。

 しかし、10年前、テクノロジーがこれほど身近になると予測した人はどのくらいいただろうか。

 リクルーティングの世界では10年前は「紙媒体」の新聞の求人欄や求人専門誌の方が、求人サイトよりも身近な存在だった。フェイスブックやツイッターはもちろん登場していない。

 ピーター・F・ドラッカーによると、未来を知る方法は「二つ」あるという。ひとつは自分で創ること。成功者はすべて自分の未来を自ら創ってきた。もうひとつは、「すでに起こった未来」をみることだという。日本の人材の採用方法はまだ画一的であるが、グローバルレベルでは急速に進むアジアの人材流動に対応したフューチャータレントの発掘や、次々に開発されるテクノロジーなどの変化を取り込み、柔軟に新しい採用手法にチャレンジしている。

 企業に送った自分のレジュメがブラックホールに吸い込まれているといわれる裏側で、リクルーターは何に注目し、どのような行動を起こしているのか。ここでは、世界のプロフェッショナルに協力を仰ぎ、採用の変化と近未来を予見した。

 インタビューには、デロイト、ジョンソン&ジョンソン、ペプシコ、ロールスロイス、ウォールマート、ブリティッシュテレコムなど、アメリカ、イギリスの大手企業のグローバル部門で活躍する人事のディレクターや責任者、また、10年前「雇用の未来」を執筆したピーター・キャペリ氏など14名に協力していただいた。

 グローバル市場におけるリクルーティング方法と日本のそれは異なるものであるが、グローバルレベルでは近未来にどのようなことが起こるのか。それらを見ることで、グローバル市場ではかなり遅れをとっている日本企業はどこに向かうべきか、今後のリクルーティング戦略を策定するにあたり一つの示唆となるだろう。

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村田弘美 [リクルートワークス研究所主任研究員]

(むらたひろみ)1983年株式会社リクルート入社。総務、人事、求人広告審査等を経て、1999年に社内研究所としてワークス研究所を立ち上げ入所。2000年以降、政策提言活動を行う。 2005年法政大学社会学部兼任講師、「職業キャリア論」を担当。厚生労働省労政記者クラブ、日本労使関係研究協会所属。


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超就職氷河期、非正規社員の比率の高まり、社内教育制度の限界など日本の労働市場は、大きな転換期にある。労働市場の研究所として名高いリクルート社のワークス研究所の研究員が、就職、転職、キャリアパス、制度問題など、労働市場を360度の視点から縦横に分析する。

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