台風台風による豪雨で小さな河川も氾濫する危険性があります Photo:PIXTA

今年“最強クラス”といわれる台風19号が接近している。先日の台風15号並みの台風が来襲すれば、浸水被害のみならず、窓ガラスが割れる、建物の破損、長期停電や断水などの甚大な被害も想定される。三連休を自宅で過ごす人が多いなか、どのような被害を想定して、どんな備えをしておくことが大切なのか。防災システム研究所・山村武彦所長が、これだけは最低限おさえるべきという台風・豪雨対策に役立つ備えを解説する。

【備えのポイント(1)】
自宅の被災リスクをチェック

 一昨年の九州北部豪雨や昨夏の西日本豪雨では、大きな河川よりも中小の河川が数多く氾濫したり、決壊したりしました。ですから、自分の地域にある小さな河川でも油断は禁物です。氾濫すると強い流れになって、避難できない状態に陥る可能性があります。

 そこでまずは、自宅の被災するリスクを家族で確認することが大切です。洪水になりやすいのか、土砂災害が起こりやすいのか、高潮に見舞われるのか。あるいは強風が吹いたら周囲から飛んできそうなものはないか。こうしたことを確認したうえで、家族全員でそのリスクを共有するようにしましょう。

【備えのポイント(2)】
電化製品は2階へ、水のうと側溝の掃除で浸水防止

 自宅が低地や河川のすぐそばにあるような浸水危険区域であれば、テレビやパソコンなどの電化製品や電子機器などの大事なものは1階から2階に運びます。

 浸水の危険を避けるために、土のう袋や水のう袋を積んでおくのも効果的です。玄関などの隙間や通気口から水が入ったり、床下から浸水したりする可能性もあります。