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LGBT――もはや、知らないでは済まされない――

プライド・パレード取材記(下)
全米最大サンフランシスコは100万人動員!
紆余曲折する東京のパレードが悩む高い壁

【第7回】 2012年7月26日
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第6回に続き、サンフランシスコと東京のプライド・パレードの取材記をお届けする。サンフランシスコは、LGBT活動家で、全米で初めてゲイであるとカミングアウトして選挙で選ばれた公職者、故・ハーヴィー・ミルクが活躍した街。日頃から街中ではレインボーフラッグがはためき、LGBTに理解のある街として全米から当事者たちを集める。聖地と言っても過言ではない。ゆえに、6月のパレードは1年のうちで、もっとも盛り上がる。
一方で、東京はどうか。規模はまだまだ小さいが、確実にパレードの歴史を積み重ねている。パレードを通して当事者達のつながりや、理解者を増やすなどの成果が見え始めている。しかし、アメリカのケースとはまったく違う、日本特有のパレード運営の課題が見えてきた。(在米ジャーナリスト 瀧口範子、ダイヤモンド・オンライン編集部 片田江康男)

LGBTのパレードでは米国最大
カリフォルニア州でも最大の野外イベント

サンフランシスコのメイン通り、マーケットストリートは車と路面電車は通行止めになり、LGBTたちが闊歩する
Photo by Noriko Takiguchi

 サンフランシスコで最初のゲイ・パレードである「プライド・パレード」が開かれたのは、1970年6月28日のことである。

 この日は、ニューヨークで起こったある出来事の1周年記念の日だった。その出来事とは、「ストーンウォールの叛乱」(参照:第6回「プライド・パレード取材記(上)」)。ゲイの憩いの場となっていたグリニッジ・ビレッジのゲイバー、ストーンウォール・インに警察が捜査に入り、その理不尽さに怒ったゲイたちが起こした叛乱である。

 それから1年後、ニューヨークの他にサンフランシスコ、ロサンゼルス、シカゴなどの大都市でも初めてのパレードが開かれた。これは全米のLGBTコミュニティーが組織化されていくきっかけにもなったのだ。

 サンフランシスコのプライド・パレードは現在、ニューヨークをも抜いて全米で最大、世界ではブラジルのリオデジャネイロに次いで2番目の規模だと言われる。パレード参加者と観客を含めて2日間で約100万人の人出があり、これはサンフランシスコ市にとっても最大のイベント。屋外イベントの規模としては、カリフォルニア州下でトップになる。今年は42回目のパレード。LGBTコミュニティーが積み重ねて来た歴史を感じずにはいられない。

 そして、市内のLGBTコミュニティーは、年に一度のお祭りを遠方からやってくる知人、友人たちも迎えて大いに盛り上がっていた。

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LGBT――もはや、知らないでは済まされない――

LGBTという言葉を聞いたことがあるだろうか。。レズビアン(女性に惹かれる女性)、ゲイ(男性に惹かれる男性)、バイ・セクシャル(両性愛者)、トランスジェンダー(性同一性障害)の頭文字を取った総称であり、セクシャル・マイノリティ(性的少数者)を指す。個々人のセクシャリティは、①身体の性、②心の性、③好きになる性の組み合わせでできているので、実際には多様性がある

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