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LGBT――もはや、知らないでは済まされない――

LGBTは現実世界に暮らす普通の人だ
パトリック・J・リネハン 大阪・神戸米国総領事
エマーソン・カネグスケ氏 インタビュー

【第5回】 2012年7月20日
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米国の外交官として日本以外にブラジル、カナダ、韓国などに赴任した経験を持つパトリック・J・リネハン総領事。夫であるエマーソン・カネグスケ氏とは、10年前に東京で出会い、2007年にカナダで結婚。現在、日本の総領事公邸で暮らす。

バラク・オバマ米国大統領が、同性婚について個人的な支持を表明する等、この数年、アメリカ社会でのLGBTを取り巻く環境は大きく変わっている。アメリカ社会でのLGBTの権利や社会制度の変化について、また、日本での結婚生活を通して、日本社会のLGBTに対する受け止め方をどう見ているか、話を聞いた。(聞き手/ダイヤモンド・オンライン編集部 片田江康男)

(写真左)パトリック・J・リネハン/大阪・神戸アメリカ総領事館総領事、上級外交官、公使参事官。1974年アリゾナ州立大学で学士号(政治学・ロシア語)、77年ウィスコンシン大学マディソン校で修士号(政治学・フィンランド語)を取得。84年米国広報・文化交流庁入庁。フィンランド、ニュージーランド、日本、韓国、ブラジル、カナダでの勤務経験がある。
(写真右)エマーソン・カネグスケ/ブラジル・サンパウロ出身。航空管制官としてブラジル空軍に7年間勤務。メリーランド大学で学士号(コンピューター学)取得。リネハン総領事とは2007年にカナダで結婚。Photo by Satoru Oka/REAL

オバマ大統領になってから
状況が大きく変わった

――米国は日本と比べてLGBTに対する権利や制度、社会の受け入れが進んでいると聞く。総領事はブラジルやカナダ、韓国にも赴任しているが、日本社会のLGBTに対する受け止め方をどのように見ているか。

リネハン氏 アメリカ社会のゲイに対する認識は、2003~2004年頃から、だんだんと変わり始めた。そのころ、米国政府は、同性のパートナーを初めて、家族の一員として認め始めた。とはいえ、まだ他の多くの異性結婚をしている夫婦とは、権利の差はあった。

 たとえば、私が東京からブラジル、ブラジルからカナダ、カナダから韓国に赴任地が変わるときの飛行機チケットだが、エマーソンの分は自費で買っていた。他の夫婦は政府が用意してくれるのに。

 でも、オバマ大統領とクリントン国務長官という体制になって、変化が進んだ。韓国から大阪に赴任するとき、「オーケー、彼は君の夫だ」と言って飛行機チケットを政府が用意してくれた。それは初めて起きた、目に見える分かりやすい変化だった。

カネグスケ氏 2002年頃は、まったく権利はなかったと思う。コリン・パウエル国務長官の時代から、少しずつアメリカ政府内の制度が変わっていった印象がある。

リネハン氏 もっと言えば、韓国から日本へ赴任するとき、アメリカ政府が初めて、エマーソンのために外交官ビザを発給してくれたことだ。ちなみに、日本の外務省は、何も言わずオーケーしてくれて、いまこうして日本に滞在している。

 2人でもう10年間、共に暮らしているんけど、だんだんとアメリカ社会が変わり始めていると感じている。日本もそうだ。日本も変わり始めていると思う。

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LGBTという言葉を聞いたことがあるだろうか。。レズビアン(女性に惹かれる女性)、ゲイ(男性に惹かれる男性)、バイ・セクシャル(両性愛者)、トランスジェンダー(性同一性障害)の頭文字を取った総称であり、セクシャル・マイノリティ(性的少数者)を指す。個々人のセクシャリティは、①身体の性、②心の性、③好きになる性の組み合わせでできているので、実際には多様性がある

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