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河尻亨一のデジタル・クリエイティブReview
【第7回】 2012年8月9日
著者・コラム紹介
河尻亨一 [元「広告批評」編集長/銀河ライター主宰/東北芸工大客員教授]

デジタル世界も白熱している
もう一つのロンドン五輪

infographicsとpinterestでクリエイティブの力を体験しよう

ロンドンオリンピックはTwitterやFacebookの世界的普及が進んで初のオリンピックということから、“ソーシャリンピック”と呼ぶ向きもあるようです。事実、テレビの前の観客はもちろん、SNSを積極的に活用して臨場感あふれる情報を発信する選手も数多く見受けられた模様。そこで今回は、新しい“五輪体験”へと誘ってくれる記事をご紹介します。

ロンドン五輪の気になる
データが一目でわかる!

London 2012 Olympic Infographic(Time Out London)

「infographics(インフォグラフィックス)」というトレンドワードをご存知でしょうか?

 言葉の通り「info(情報)+graphics(図)」というふうに解釈するとイメージが湧きやすいですが、要は情報やデータをわかりやすく伝えるビジュアル表現のことです。電車の路線図や道路標識(ピクトグラム)なども一種のinfographicsに該当するといえるでしょう。

 いわば絵による情報伝達手段として太古の昔から存在するものではあるのですが、ここ数年はイラストや図表を用いたウェブ上での“情報まとめ”、つまり「ビジュアルキュレーション」の技法としてにわかに注目を集めています。「そんな言葉は初めて聞いた」という方もピックアップ記事をご覧いただければ、「見たことある」と思われるかもしれません。

 上記はシティガイドサイト「Time Out」(ロンドン版)で見つけたものですが、これを見ると、今回のオリンピックで「チケットがどれくらい用意されたか?」「メダルは合計いくつあるのか?」「会場の広さは?」「運営にどれくらいの数のスタッフが働いているのか?」等の主要データがおおよそひと目でわかります。数値だけでは頭に入りにくい情報も、イラスト風のビジュアル(写真を用いることもある)を付けることでイメージが湧きやすくなります。

 ご存知のように、デジタル化とソーシャル化は、もはや個人の情報処理能力をはるかに凌駕する情報爆発を引き起こしました。私たちは一つのテーマや事象でさえ実感として把握することが難しい時代を生きています。今infographicsが脚光を浴びるのは、そういった背景とも関わりがあるでしょう。

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河尻亨一 [元「広告批評」編集長/銀河ライター主宰/東北芸工大客員教授]

1974年、大阪市生まれ。99年、早稲田大学政治経済学部卒業。お茶の水美術学院講師を経て、2000年より雑誌「広告批評」(マドラ出版)に在籍。08年、編集長就任。10年、同社退職後、雑誌・書籍・ウェブサイトの編集、企業の戦略立案およびPRコンテンツやイベントの企画・制作を手掛けるほか、講演活動なども行っている。


河尻亨一のデジタル・クリエイティブReview

ITツールの進化によって、デジタル・クリエイティブはより精緻に、よりリアルにとその表現力を上げています。これまで体験したことのない感動をデジタルで実感できる時代には、どんなコミュニケーションが可能になるのでしょうか。元「広告時評」編集長の河尻亨一氏がナビゲートします。

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