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シャープ非常事態
切迫する資金繰りと金融支援の行方

週刊ダイヤモンド編集部
【12/9/1号】 2012年8月27日
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このままでは1年と持たない!
メガバンクが特別チームを編成

 お盆休み真っただ中の東京・丸の内──。観光客が行き交うのんびりした通りの雰囲気とは対照的に、三菱東京UFJ銀行(BTMU)本店ビル3階の空気は、いつにも増して張り詰めていた。

 大企業審査のプロフェッショナルが集う企業審査部内で、ある特別チームが極秘裏に始動したのだ。

 メンバーに与えられた“特命”は、過去最大の巨額赤字を計上し、存亡の危機に陥った電機大手、シャープの再建支援。しかも部内で問題企業の再生だけを手がける「事業戦略開発室」、通称“ジセンカイ”までがこの案件に関わるというのだから穏やかではない。

 140人体制の企業審査部のうち、シャープチームには十数人が集められたという。大型案件として業界内で注目を集める半導体大手、ルネサスエレクトロニクスの再建支援ですら、同部は部長以下6人体制で進めていることを考えると、いかにシャープの経営危機が深刻かおわかりだろう。

 「このまま出血が止まらなければ、シャープは1年と持たない」。BTMU幹部は悲愴感を漂わせて言った。

 シャープの準メイン銀行であるBTMUは、旧富士銀行以来のメイン銀行で、最も親密な関係にあるみずほコーポレート銀行と連携して対応していくという。

 ほんの数年前までピカピカの優良企業として市場からの評価も高かった液晶の雄、シャープに何が起こっているのか。

 「身の丈に合わない成長をしたため、ボロが出てしまった」。ある国内証券アナリストはシャープについてこう分析する。

 そうはいっても、2000年代に入っての同社の成長はまさに飛ぶ鳥を落とす勢いだった。

 2000年度に売上高2兆円を達成するや、06年度、07年度にはその1.5倍以上の3兆円を超えるまで拡大。この7年間は、まさしくシャープの黄金時代だったといえる。

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