ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
Close-Up Enterprise

止まらないシャープの経営危機
鴻海グループが握った命運

週刊ダイヤモンド編集部
2012年8月20日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

家電大手のシャープの経営危機が、お盆休みの間に一気に噴出した。過去最悪の3900億円の最終赤字を計上した前期に続き、今期も主力事業の液晶テレビ「AQUOS」や太陽電池の赤字に歯止めがかからない。そして社運を賭けてつかみ取った“救世主”が取った行動とは──。

 たった1通の公告が、シャープの経営状態についての“不安の連鎖”に、火をつけてしまった。

 「シャープの株価が急変したため、2012年3月27日に合意した投資(1株550円で9.98%を取得し、シャープの筆頭株主になるという条件)を、鴻海グループは実行しなくてよいということで合意しました」(原文・台湾語)

 8月3日午後5時47分、金曜日。台湾証券取引所のインターネットサイトに、鴻海グループによる公告が突然掲載されると、またたく間に市場関係者らの間に不安の輪が広がった。

 「どういうことなんだ」。シャープ社内でも、うめき声が上がった。

 目下のところ、シャープはテレビ用の液晶パネルなど、主力事業の赤字に歯止めがかからない。前日に発表した13年3月期の第1四半期決算では、大幅に下方修正をして、通期で2500億円の最終赤字を見込むという、窮状をさらしたばかりだった。

 頼みの綱は、今年3月に助けを求めた台湾のEMS(電子機器受託製造サービス)世界最大手、鴻海グループだ。彼らとの業務提携こそ、シャープ復活の“切り札”として期待されていたのだ。

 鴻海グループは米アップルのiPhoneをはじめ、ソニーや任天堂など大手メーカーの商品を生産する巨大企業。シャープは技術を提供しつつ、コストや事業面で恩恵を受けられる、はずだった。

1
nextpage

今週の週刊ダイヤモンド

2017年1月28日号 定価710円(税込)

特集 劇変世界を解く 新地政学

世界史の大転換が始まる

【特集2】
銀行界も戦々恐々
コンビニATM戦争

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購読いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

週刊ダイヤモンド編集部


Close-Up Enterprise

日々刻々、変化を続ける企業の経営環境。変化の中で各企業が模索する経営戦略とは何か?『週刊ダイヤモンド』編集部が徹底取材します。

「Close-Up Enterprise」

⇒バックナンバー一覧