Digital Experience! TOP>DIAMOND online>嶋浩一郎のビジネスパーソンが知っておきたいPR・編集講座
嶋浩一郎のビジネスパーソンが知っておきたいPR・編集講座
【第2回】 2012年9月20日
著者・コラム紹介
嶋 浩一郎 [クリエイティブティレクター・編集者・博報堂ケトル代表取締役社長]

アムステルダムのトイレと
シンガポールの水陸両用車に学ぶ
デジタル・コミュニケーション

ウェブコンテンツを作る人はファシリテーターになろう

全国のビジネスパーソンのみなさん、こんにちは。この連載では編集の専門家やPRの専門家じゃない人が、突然ネットコンテンツの制作や、その宣伝担当になってしまった時に使えるティップスを毎回ご提供していきたいと思っております。

 ところで、この原稿を僕は今シンガポールで書いています。ここシンガポールで開催されている「SPIKES(スパイクス)」という広告祭に参加しているからです。カンヌなどの国際広告祭は、各国の広告会社やクライアントさんが手がけたキャンペーンや広告を出品して賞を目指すコンペティション的な役割と同時に、セミナーやワークショップなどが開催され広告・コミュニケーションのノウハウをシェアする機能も果たしています。

 僕は今回そのセミナーで、ユニクロのキャンペーンなどを手がけていらっしゃる電通NYの佐々木康晴さんと一緒に「デジタル広告をワークさせる5つのティップス」というタイトルのプレゼンテーションを担当させてもらいました。

 数百人の人たちが集まる会場でTEDばりのプレゼンテーションをしたのですが、いやはや初めての体験であり、稚拙な英語で大変恥ずかしい発表だったのですが(もちろん、佐々木さんが発表された部分は別です)、その発表の中で読者のみなさんにも役立ちそうなポイントを抽出して、お伝えしたいと思っています。

アムステルダムの
空港のトイレに学べ

 まず、僕が最初に話したのがアムステルダムのスキポール空港にあるトイレの話。男子トイレのおしっこ用便器にある仕掛けがしてある話をみなさん聞いたことがありますか?

 空港の便器の前に立つと、あるモノが目に入るんです。まるで現代アートのように便器の中にハエの絵がブルーでプリントされているんです。男の人にはわかってもらえると思いますが、おしっこをする時本能的に、そのハエをターゲットにしてしまいますよね。そうすると周りに飛び散らない。

 日本の居酒屋のように「一歩前へ」とか書かずに、本能的に何をやればいいか気づかせる仕掛けなんですね。

1
nextpage
  • PR
  • PR
新着記事
MORE
BackNumber
MORE
ArticleRanking

嶋 浩一郎 [クリエイティブティレクター・編集者・博報堂ケトル代表取締役社長]

1993年博報堂入社。企業のPR活動に携わり、2004年「本屋大賞」を立ち上げる。06年には、既存の手法にとらわれないコミュニケーションを実施する「博報堂ケトル」を設立し、「島耕作×ザ・プレミアム・モルツ」など数々の広告キャンペーンを担当。雑誌「ケトル」編集長。『ブランド「メディア」のつくり方』など編・著書多数。


嶋浩一郎のビジネスパーソンが知っておきたいPR・編集講座

今、情報を収集する側にも“PR”と“編集”のスキルが求められています。現代は、集めた情報と情報の化学反応が新たな価値とマーケットを創出する社会だからです。メディアの特性と文脈を読むプロフェッショナルの手法をビジネスパーソンに活用してもらうための講座です。

「嶋浩一郎のビジネスパーソンが知っておきたいPR・編集講座」

⇒バックナンバー一覧