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東京理科大学専門職大学院イノベーションレビュー

多様な院生と教授陣が集う環境で、
ビジネスを担う人材の知的体力を育む

東京理科大学専門職大学院MOT(技術経営専攻)
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【第3回】 2012年10月11日
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「技術のネットワーク」を体感し
「鳥の目」で技術や事業を俯瞰する

 MOT専攻が重視するのは、院生の多様性だけではない。教員のバックグラウンドもバラエティ豊かだ。教授陣はアカデミズムやビジネス、コンサルティングなどのフィールドで豊富な経験と実績を持っている。

 松島教授の場合は、通商産業省(現・経済産業省)に入省し、工業技術院技術審議官や中部通商産業局長などを歴任したキャリアを持っている。その松島教授の授業ではケーススタディや古典読解、経営者を招いての議論などが行われているという。

東京理科大学専門職大学院
MOT・松島茂教授
東京大学法学部卒業後、通商産業省(当時)入省。中小企業政策、産業技術政策の企画・立案に従事。2001年より法政大学経営学部教授。2008年より現職。現在、中小企業政策審議会経営支援部会および企業力強化部会委員。著書多数。

 「例えば、技術系の経営者に話を聞いた上で、質問をぶつける授業があります。前期に6人のゲストを迎え、そのときの内容を咀嚼した上で、後期に再びゲストを訪問してインタビューする、あるいは工場見学を実施するといった形で理解を深めています。そのときの講義についてはすべて速記録を残しているので、後輩たちが参考にすることもできます」

 松島教授は招待する経営者の人選にもこだわる。自動車メーカーの経営者から話を聞いた後には、自動車向け素材メーカーの経営者を招くといった具合である。こうした組み合わせにより、「技術のネットワーク」を体感してもらいたいと松島教授は考えている。

 「自動車だけでなく、最終製品が出来上がるまでには多数の企業が参加します。素材や部品そのもの、それらを組み立てるプロセスではさまざまな技術が用いられ、複雑に絡み合っています。こうした技術のネットワークに対する深い理解は、とりわけ大企業にとって重要なことだと思います」

 企業の規模が大きくなるにつれて、専門化・分業化が進むのは当然だろう。ただ、技術者や技術をマネージする人たちが専門領域に閉じこもると、技術をつないで新しい価値を創造するという視点が忘れられがちだ。

 企業の組織、あるいは個人の意識など、さまざまなレベルで日本企業は「タコツボ」を壊さなければならない。そんな問題意識は、MOT専攻全体に共通している。松島教授によると、院生の多くは最初は自分の専門分野にこだわりがちだが、MOT専攻で学ぶうちに「鳥の眼」で対象を見られるようになるという。

 「自分の専門領域を相対化し、バリューチェーン全体、あるいは技術のネットワークの中に位置づけて考えることが重要。現場の視点だけでなく、一段上の視点を獲得することで、競合企業や他の産業、サプライヤー、顧客などを含む全体を見ながら、自社の技術や製品、戦略などを考えられるようになります」

 

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いかにして技術から新しい価値を生み出すのか。また、その成果をいかに正当に確保し、配分するのか。東京理科大学専門職大学院のMOT(技術経営専攻)とMIP(知的財産戦略専攻)には、教員・院生を問わず多様な人材が集い、現実の課題に基づく視点から、イノベーションを実現するための叡智が日々蓄積されている。

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