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イー・モバ音声通話参入で、携帯CM“場外乱闘”が熱い

週刊ダイヤモンド編集部
2008年3月6日
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 昨年12月より、携帯電話3位のソフトバンクモバイルとPHS専業のウィルコムが、テレビCMに舞台を移して因縁の対決を繰り広げてきた。この“場外乱闘”に、イー・モバイルも参戦する。

 現在放映されているウィルコムのCM(第2弾)は、ハトの親子が白いイヌに向かって、メールを送り続ける設定。ハトはウィルコム、白いイヌはもちろんソフトバンクの象徴だ。

 このCMは、ウィルコムのPHSなら他社の携帯電話とメールをやりとりしても無料であることに対して、ソフトバンクだと受発信が有料になる“違い”を訴える。

 一方で、2月末から流れているイー・モバイルのCMにも、白いイヌが登場する。今年3月28日からの“音声通話事業”への参入を訴えるもので、サービス内容の新奇性が紹介されるたびに、白いイヌが「ありえないっス」と繰り返す。ウィルコムはあえて人形を使って“毒気”を弱めているが、イー・モバイルは本物のイヌを出すことで、露骨にソフトバンクを想起させている。

 イー・モバイルは、最低月額1000円からのデータ通信に軸足を置く。新しく登場したプランは、業界で初めて月額基本料金を0円にした。これに月額980円のオプションを付けると、契約者同士の通話は時間制限なしで24時間無料になる、と謳う。

 通話料金の単価は、先行するNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクと比較して、他社の携帯電話にかけた場合は約2分の1、固定電話にかけた場合には約4分の1と割安になる。イー・モバイルの千本倖生会長兼CEOは、「圧倒的に安い通話料金を実現した」と自信満々である。

 ただし、基本料金が0円になるといっても、最初にデータ通信への加入を義務づけており、携帯電話だけを契約することはできない。加えて、人口カバー率は95%と強調するも、実際には東名阪と一部の地域以外はNTTドコモから回線を借りて、サービスを提供する。自社のエリア外は、別料金で割高の従量課金になる。

 現時点で、NTTドコモの力なしにはサービスを全国展開できないにもかかわらず、千本会長は「国内でしか通用しない“おサイフケータイ”などの余計なオマケ(機能)ばかり付けるから、国際競争力がなくなった」と、仁義なきドコモ批判を繰り返す。

 歯に衣着せぬ発言で、業界に話題を提供してきた千本会長だが、ソフトバンク以上の“暴れん坊”の参入となるだけに、日本のケータイ戦争もおもしろくなってきそうである。

(『週刊ダイヤモンド』編集部 池冨仁)

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