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シュリンク業界で生き残れるか?~構造不況の迷宮で再起を図る人々 吉田典史

低収入でもめげずに、たこ焼きバイトで食いつなぐ?
時間と体力を消耗する43歳フリーライターの悪循環

――フリーライター・浅見敦さん(仮名)のケース

吉田典史 [ジャーナリスト]
【第5回】 2012年10月2日
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 連載第5回は、志を追求するために仕事を絞り、減った収入をアルバイトで補いながら生活を送るフリーライターを紹介しよう。この職業では、慢性的な不況で生き場を失い、派遣社員や契約社員、さらには専業主婦に戻る人たちが目立ち始めた。40代でありながら肉体労働で奮闘する彼の姿は、シュリンクする個人事業主の1つの象徴的な姿と言える。

 あなたは、生き残ることができるか?


今回のシュリンク業界――フリーライター

 新聞社や出版社に社員として属するのではなく、個人事業主として様々な会社で記事や本を書く職業に就く人は、1960~70年代、週刊誌や月刊誌の売れ行きが多かった時期に増えた。作家やジャーナリストとして活躍する前に、「ライター」として経験を積む人も少なくない。

 だが、彼らが書く場は年を追うごとに減りつつある。出版販売額が1997年にピークを迎え、現在に至るまで13年連続のマイナスとなるなか、収入源となる月刊誌・週刊誌の休刊点数は、創刊点数を上回る状態が続いている。


原稿料だけではやって行けない
たこ焼き屋がなければ月収15万円

自宅でもキリを使ってたこ焼きをつくる浅見敦さん(仮名)

 「月に30万円(額面)ほどかな……。政治・社会系の雑誌の原稿料収入が15万円くらいで、たこ焼き屋でのアルバイトが約15万円……」

 フリーライターの浅見敦さん(仮名・43歳)に収入を聞くと、つぶやくような口調で答えた。10代の頃はバーテンをしたり、教育系NPOやIT企業で働いたりしていた。30代半ばでライターとなった。その頃、大学にも通い、政治を学んだ。

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吉田典史 [ジャーナリスト]

1967年、岐阜県大垣市生まれ。2006 年からフリー。主に人事・労務分野で取材・執筆・編集を続ける。著書に『あの日、負け組社員になった・・・』『震災死 生き証人たちの真実の告白』(共にダイヤモンド社)や、『封印された震災死』(世界文化社)など。ウェブサイトでは、ダイヤモンド社や日経BP社、プレジデント社、小学館などで執筆。


シュリンク業界で生き残れるか?~構造不況の迷宮で再起を図る人々 吉田典史

「働いても働いても、生活が楽にならない」。それは気のせいではない。日本の多くの業界は今、先が見えない「構造不況」の暗闇の中にいる。シュリンクする業界で働く人々にとって、業績アップ、収入増、労働環境の改善などを目指すことは難しい。しかし、そんななかでも、他人と違うアイディアを考案したり、誰も気づいていないビジネスを見出すことで、必死に生き延びようとする人はいる。この連載では、シュリンク業界で絶望し、起死回生を図るビジネスマンや個人事業主の生の姿を描くことを通じて、私たちがビジネスで心得るべきヒントや教訓を考えていく。

「シュリンク業界で生き残れるか?~構造不況の迷宮で再起を図る人々 吉田典史」

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