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結婚を後悔しない50のリスト 植木理恵&ゼクシィ編集長との特別対談
【第1回】 2012年10月9日
著者・コラム紹介バックナンバー
大塚 寿 [エマメイコーポレーション代表取締役],植木理恵,伊藤 綾

心理学から考える、結婚がうまくいくコツとは?
幸せな家庭生活を送るための「3つの力」
植木理恵×大塚寿 対談【前編】

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健康な心の維持に不可欠なのは、
「5つのペルソナを持つ」こと

大塚:僕の新刊では、結婚生活をどうマネジメントしていくかについてのノウハウを紹介しています。要は夫婦関係も技術で修復できるんじゃないか、と。つまり、植木さんのおっしゃるソフトインテリジェンスをどう上手に使っていくかということと同じだと思うんですが、ソフトインテリって、そもそも誰にでも備わっているものなんでしょうか?

植木:ハードインテリとソフトインテリは脳の機能の中では違う部分を使うので、基本的には誰しもが両方の力を持っていると言われています。でも抽象度の高いビジネスの場で長い時間を過ごし、ハードインテリジェンス優位になりすぎていると、このソフトインテリの部分がだんだん弱くなってくる可能性が高い。

大塚寿さん

大塚:やはり、そうなんですね。

植木:ただ、たとえば実家に帰って両親と話しているときって、戦闘的でハードな気持ちにはなれないですよね。会話に厳密さを求める必要もない。誰でも自然とソフトインテリジェンス優位になっているはずです。つまり、切り替わっているんですね。これを結婚生活でもできるようになれるといいのですが。

大塚:分かりやすい話ですね。ところで、その切り替えは意識すればできるようになるんですか?

植木:そう思います。しかもそのための努力は、個人のメンタルヘルスのためにも、すごく重要なんです。というのも、あるデータによると、心の健康を損ないやすい職業の1位は教師で、2位が専業主婦、3位が宗教家、日本で言うところのお坊さんだそう。

 彼らに共通するのって、キャラクターを1つしか持ちにくい職業だということです。先生はずっと先生っぽくいなければいけないし、お坊さんもそれらしくいなければいけない。専業主婦も仕事内容としては365日変化がありませんよね。

大塚:えー、IT技術者じゃないんだ。でも教師というのも、言われてみると納得しちゃいますね。要はキャラが問題なんですね。

植木:キャラクター、これを心理学ではペルソナと呼びますが、つまり1人の人間が5つぐらいのペルソナを持つことが、心の健康を保つ秘訣なんです。ソフトインテリ、ハードインテリというのはざっくりと分けて2つですけれど、最低でもその2つは持たないといけない。もっと余裕があれば、どんなペルソナでもいいから、できれば5つ持つ努力をすることが大事ですね。

 ちょっと話が逸れますが、カウンセリングに訪れた方たちにいろいろなアンケートをとるなかで、睡眠時間や体重の増減とかの質問に混ぜて年収も聞いてみたことがあるんです。どれくらいの年収の人が心を病みやすいのかな、と疑問に思って。

大塚:それは興味深いですね。どんな結果が出たのですか?

植木:私が勝手に調べただけのデータなので恐縮ですが、結果は年収200万円以下と3000万円以上で綺麗に2つの山になっていて。200万円以下の人の具合が悪いのは何となく理解できる気がしますよね。いろいろと不安も多いでしょうから。

 一方、3000万円以上の年収がコンスタントにある人というのは超セレブリティですよね。どうしてどんな方が具合を悪くするんだろう、とご本人たちに話を聞いてみると、どうやら彼らは「セレブ」という1枚の仮面を着けている気持ちらしいんです。「この仮面がなくなったらどうしよう」という恐怖といつも戦っている、と。

大塚:それは絶対に手放したくないと思うほど素敵な仮面なんですね。

植木:ええ、でも、いくらいいものであっても1個しかないと、本人も家族もいつか破綻してしまう。逆に1つ1つは大したことないものでも、5つのペルソナがある人のほうが元気なのが現実なんです。(後編に続く)

 


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大塚 寿(おおつか・ひさし) [エマメイコーポレーション代表取締役]

1962年、群馬県生まれ。株式会社リクルートを経て、アメリカ国際経営大学院(サンダーバード校)でMBAを取得。現在、オーダーメイド型企業研修を展開するエマメイコーポレーション代表取締役。
挫折の多かった10代、「もっとやれるはずだ」という想いと現実とのギャップに悶々とした20代を過ごした。なんとか現状を変えようと、リクルートの営業マンという立場から、社内外の大手企業・中小企業の管理職や経営者1万人以上にアドバイスを求めるが、その中でも40代を後悔している人が特に多いことを発見。その轍を踏まないように準備し、40代で自己実現を果たす。歴史上の成功者よりも、身近な市井の人の成功・失敗に学ぶことの合理性を痛感している。
著書にシリーズ累計28万部の『40代を後悔しない50のリスト』『30代を後悔しない50のリスト』『結婚を後悔しない50のリスト』(以上ダイヤモンド社)など多数。

植木理恵(うえき・りえ)

1975年大分生まれ、東京大学大学院教育心理学コース修了。現在は慶應義塾大学で教鞭をとるとともに、都内大学病院にて臨床心理士として勤務。フジテレビ系列「明石家さんまのホンマでっかTV」にて心理評論家として人気を集める。『本当によくわかる心理学』など、心理学を分かりやすく書いた著書多数。

伊藤 綾(いとう・あや)

料理書籍の出版社を経て2000年にリクルート入社。ゼクシィ事業部に配属。2006年に首都圏版編集長。出産を経て2009年に復職し、2010年首都圏版編集長、2011年4月よりゼクシィブランド編集長。ブランディング、CMプロモーション、ゼクシィ本誌の編集出版、ブライダルマーケットの現状分析と未来予測等に従事。中長期的なカスタマーマーケティングをメディアづくりの基軸とし、2007年8月「花嫁1000人委員会」、2012年5月「花婿100人委員会」を設立。“5時に帰る編集長”として双子の育児との両立に挑戦中。


結婚を後悔しない50のリスト 植木理恵&ゼクシィ編集長との特別対談

20万部突破の「後悔しない50のリスト」シリーズの第3弾は「結婚」。実は、1万人インタビューからわかった人生最大の後悔テーマとは結婚なのです。なぜ、結婚に後悔が集中するのでしょうか? 著者の大塚寿氏が、「ほんまでっか!?TV」等でも活躍する心理学者・植木理恵さん、日本一の結婚情報誌「ゼクシィ」編集長・伊藤綾さんと語る、後悔しないこれからの結婚について。

「結婚を後悔しない50のリスト 植木理恵&ゼクシィ編集長との特別対談」

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